TOYP 〜500人を支えるブレイス〜 | ~資地計築~ 建築デザイン 木下 稔

TOYP 〜500人を支えるブレイス〜

大阪青年会議所のTOYP 「企業と社会貢献」をテーマにしたパネルディスカッション、講演会に行ってきました。

パネラーで海外から招かれた方々は、フィリピン マイクロソフト社やエアリキッド社、タミフルで有名なロシュ社など
大変なメンバーがいらしていました。

その中で、日本代表の企業は「中村ブレイス」社 中村社長でした。

中村社長がしたこと

島根県大田市大森出身で貧困で、就職に悩み、単身アメリカで義手、義足を作る技術を学ぶ。
その後、26歳で人口わずか500人の故郷、大森で「中村ブレイス」で起業、その後、全く仕事もなく何年も経つ。

こんな過疎の片田舎で起業した中村社長は笑われながらも、いつかこの「石見大田」が銀山と共に発展すると信じて仕事を続けられる。

ある日、ソフトシリコーンを使い、全く儲けにならない「精巧再生義手、義足」を作り転機を迎える。

この高潔な理念と絶対に諦めない郷土への貢献に、仕事も人も増え、その熱意は石見銀山を世界遺産に認定される原動力となったほどの立役者です。

しかしながら、すべてにおいて「謙虚」そしてすべてに「感謝」

そして、いつも「身に余る」身の丈をとてもやさしく、そして力強く、丁寧に語る中村社長。

会社の規模や外国企業の派手なCSR(企業の社会貢献)に比べ、「俺はこーんなこと、できましてん!」なんて事ありませんが、できた事一つ一つがひとの心響くことでした。(カンブリア宮殿という番組で紹介されていました)

パネルディスカッション最後には、各海外企業のエリート達が通訳を介さずとも「ナカムラセンセイ」と日本語でコメントに入れるようになり、彼の作った義手を手に取ると、絶句して全員が古式ゆかしい白髪の日本人に固く握手し深々と礼をしていました。

実際に彼のできた事を見てもらわないと解らないと思います。

しかしながら、今、石見大田の大森では彼が起業した時より人口が減りました。

でも、彼の企業の従業員たちは「僕たちがここに住めば、ちょっとは社会貢献かな」と、人口が増え始めているそうです。会社が一枚岩となっています。

ブレイスとは「支える」という意味です。「義装具」という意味もありますが、彼は誰かを支える為に起業したそうです。

数十年前、誰も信じてませんでしたが、今、彼は500人のブレイスです。

そして、彼は仕事を通じ数百、数千のブレイスでもあります。


夢を信じ続け、人を大切に、故郷を愛した人は今も輝きを増しています。


僕にもできるだろうか

この社会、貢献。