工事会社に必要な利益とは 〜これでは世の中…〜① | ~資地計築~ 建築デザイン 木下 稔

工事会社に必要な利益とは 〜これでは世の中…〜①

スクエアプラス という会社は設計事務所でもありますが、建築工事をする工事会社でもあります。

建築工事を請け負っている関係上、当然その利益というものを得ています。

この工事利益、1軒の住宅を建設した場合、各建設会社によって違いますが、標準的には工事価格の20%ぐらいと言われています。

例えば2000万円のお家で400万円が利益ということです。

「建築屋ってどえらい儲けとるなぁ~」

と、お思いでしょう。

しかしながら、この利益、あくまで「粗利益」なので内訳していくと

営業経費・・・・・・3%
現場経費・・・・・・2%
人件費等・・・・・・5%
保険諸経費・・・・1.5%

合計  11.5%ぐらい経費がかかります。

差引すると8.5%ぐらいですから、170万円ぐらいの利益となります。

この170万円の利益が高いか安いのか、家を注文されるお客様にとってどう思われるかは分かりません。

ただ、この利益ですが、

現在、建設された建物について「瑕疵担保責任」を負うことが義務づけられています。
当然、「瑕疵担保責任」をカバーする保険に加入するのですが、何かあった場合に使うものなので、日々のメンテナンスについてはこの保険を使用することはほぼありません。

経年変化で建物も傷んだり、老朽化しますが、「保証」という部分かどうかのグレーゾーンは、工事会社が「保証期間」を過ぎていても保証しているケースが多々あります。

正常な保証期間や内容の場合の物もふくめて大体10年間で1棟当たりのメンテナンス費用平均値

「約5%」

掛かると言われています。

つまり、10年間かけてお客様に5%お返ししているのと同じとも言えます。

これを差し引いた場合、工事会社の利益が3.5%、70万円ぐらいということになります。

利益3.5%の企業が成長企業といえるのでしょうか?

しかも、工事中で何か失敗をすれば、
あっという間に10万円単位でお金が出て行ってしまいます。


どんぶり勘定の工務店は、千万円単位のお金が入ってくるので口座にある金額を見て「うわぁ~儲かった~」と思い、
万円単位で出て行くお金については、千万規模の額からマヒしてしまい「ええ、ええ。やっとけ」になってしまいます。

実際の儲けは70万円でしかないにも関わらずに。

~つづく~