人が持つ「価値」とは何か | ~資地計築~ 建築デザイン 木下 稔

人が持つ「価値」とは何か

東京中央郵便局の工事が鳩山大臣によって一時止められているようです。


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元々、このファサード部分だけ残して、ガラス壁の高層ビルが突き刺さっているような新しい計画を見た時、異様な姿に寒気がしました。

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いい、悪いではありません。

建築やデザインが分かる分からないではありません。

これを見た時の人間の感性としてどうであるかと思います。

経済効果がとか、工事費700億円をどうするかとか、郵便会社の存続であるとか。

鳩山氏の表現もどうかと思う部分もありましたが、確かにお金で買えないものがあります。

また、お金を前に並べて考えては成立しないものもあるはずです。

想い出はお金で積み上げても積み上げなくても出来ます。
そして積み上がった想い出はお金で買えません。

昨日、レストランの移転の相談があり、オーナー夫婦とお話しした時の事です。

お二人が、恥ずかしそうに「こんなこと言ったら笑われると思いますが、ここにある照明器具、すごく思い入れがあるので次の店に使えないですか?」とか「この天井画、お客様が私たちの店の為に書いてくださったんですけど、使えないですか」などのお申し出がありました。

今のお店を必死で頑張って発展させてきた思いが詰まった物。

この価値はどんな高価な品と比べても比較になりません。

「ええ、使えますよ。ここにあるもの、想い出のあるもの、これらを新しい店の中にうまくデザインとして取り入れて、あの時の頑張りとか、ここで働く人たちの励みになるようにしましょう」

そう即座に答えました。

僕はきっと出来る

僕も沢山の想いと想い出に囲まれているから。