人の時間、木の時間 〜大仏殿はカーボングラファイトの夢を見るか〜 | ~資地計築~ 建築デザイン 木下 稔

人の時間、木の時間 〜大仏殿はカーボングラファイトの夢を見るか〜

奈良 東大寺は言わずと知れた「大仏殿」があるところです。

周囲は若草山や春日大社、奈良公園、鹿といった風景もあり、好きな場所のひとつです。

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ここに「南大門」という門が大仏殿の前にあります。
「ナンデムン」と読んだ人は随分の韓流好きですね、「なんだいもん」の方です。

僕の記憶が正しければ9世紀ぐらいに建立され、10世紀ぐらい、台風か何かで倒壊しその後12世紀ぐらいに再建された門です。

この門には有名な「阿吽像」があり、作者も有名な運慶と快慶です。

運慶と快慶以外に十数人の弟子たちと分業で作り、2ヶ月ちょっとで完成させたと言われいます、すごい早さです。

それもですが、この南大門自身、大変な建物です。
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ここに写っている柱で大きな物は樹齢800年という木が使われていると言われています。

あぁ、800年ね。

そう思われる方もいらっしゃると思いますが、当時の匠たちが何百年も狂ったり反ったりしない丸太柱を見立て選りすぐったものです。

樹齢が長くても見立てに合わないものは使えません。

今日本で現存する、柱に使える木で最高の樹齢で400年だそうです。
つまり、南大門が壊れたり焼けた場合、今後400年は再現できないということです。

木はどこにでもある安価なもの。

人間とは比べ物にならない悠久の時はお金に換算できません。

バブルの頃、スーバーゼネコンが「理論上、カーボングラファイトを使えば2000階建てのビルが作れる」とかバルセロナのサグラダファミリアを「日本のスーパーゼネコンが工事すればあと何年かで完成させれる」とか言ってましたね。

他人の言葉ながら何か恥ずかしいです。

僕が触れるもの

少しの時間だけだけど、悠久の表側

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