究極のプロは究極の素人 | ~資地計築~ 建築デザイン 木下 稔

究極のプロは究極の素人

この業界に入って結構長い時間がたちました。

いいも悪いも合わせると数百件の建物を設計し建ててきました。

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単なる工務店としては少ないのかもしれませんし、設計事務所としては多いのかもしれません。

確たる知識や学問、師事した先生もなくこの業界に入り、唯ただ目の前にいる人に、こんな僕にいったい何が出来るのかというコンプレックスに押しつぶされそうな毎日でした。

こんな僕にいったい何ができるのか?

僕に存在意味はあるのか?

誰でも最初はある。

誰でも初めの一歩から始めている。

そのスタート時期や形で優劣はつかないはずと思い、こんな僕に出来ることを探し喜んでもらう事に全力を尽くしました。

今ではこんな僕にしか出来ない事があると思います。

そしてそれを探し続けています。

この仕事の相手方は建築の素人の方が多い、当然です。
建築のプロならその知識や言葉で、自分のやりたいことを表現できるでしょう。
どんな立派な設計ができる人であっても、建築主の思いや考えを完璧に表現できることはないと思います。

つたない知識や経験かもしれませんが、僕が「この人」に「成り」さえすれば、完璧な表現に限りなく近づけるのではと考えました。

今では、「僕のデザインポリシー」という格好のいい言葉での押しつけが無くなりました。

「あなたに成ったから」こう考えたという設計やデザインをするようになっています。

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この歯科医院をデザインした時、ここの先生に「よく僕が花を好きだって解ったねぇ!」と、言われました。

何となく、先生と話をしている時に「花」が見えたのでそうしたのですが、先生にとっては不思議だったようです。

毎回、全然違うテイストの設計やデザインになるのは「僕」がデザインしているのではなく、お客様がデザインしているに等しいからではないでしょうか。

僕に出来る必要があること

僕があなたに成ること