徳地劇場「起承転結」~第39回中国サッカーリーグ第5節
舞台、映画、ドラマなどには必ず起承転結があります。
ちなみに能の世界には序破急という3つで構成されているそうです。
この起承転結があるからこそ、そこに感動が生まれ、人々は魅了されるんです。
ちょうど1年前の5月1日にオープンした徳地の山口サッカー交流広場。
ここで行われるホームゲームでは何故か劇的なゲームが繰り広げられます。
まさか今年もとは。。。
第5節 対佐川急便中国
「起」 前半2分、#碇野選手がゴール前へ放り込んだボールを、#11市原選手が
ディフェンダーに囲まれながらも上手くコントロールし、冷静にゴール!
#11市原選手の4試合連続ゴールと共に、“このゲーム、いける!”感が
多少観客席に漂ったんじゃないでしょうか?
「承」 その後、これまでのゲームに比べても人とボールがよく動くサッカーが見え、
得点の匂いもプンプン。
しかし数々の決定機も活かせず、結局1-0という最小リードで前半終了。
両チームメンバーの変更もなく後半開始。
失点以降は前線から早いチェックでレノファの攻撃の芽を摘んできた佐川。
後半になって更に積極的に、更に攻撃的に攻めてきます。
流れを渡したくないレノファは後半10分、#10中川選手→#5吉次選手、
#28鈴木選手→#23中山選手と、一気にカードを2枚切り、その後更に
数分後、#11市原選手→#4『徳地王』吉田選手のカードを切ります。
「転」 一気に追加点を取ってゲームを決めたいレノファ、一瞬のスキをつかれ
逆に同点ゴールを決められてしまいます。
残りは約15分。混沌としたリーグの中で引き分けは大きな後退となります。
ここで疲れの見えた中盤の#7福原選手に代えて#31松田選手を投入。
何が何でも1点捥ぎ取る!という選手達の必死の攻め。
ゴール前までは運べるものの、得点までには至らず。
次第にベンチも焦りが見え始めていました。スタンドで応援されていた
ファンやサポーターも同じ思いだったでしょう。
「結」 第4の審判がAT表示の3を準備し終えた後半44分。
劇的な瞬間が訪れました。
何度となく体を張って前線で奮闘してきた#23中山選手がやってくれました!
相手ゴール左前でパスを受けた#23中山選手は、ディフェンダーを上手く
かわし、左足を振りぬきました。グラウンダーのシュートは、ニアに体重を
移した相手キーパーの逆をつきファーへ。
ボールが右のサイドネットを揺らした瞬間、徳地中に響き渡る歓喜の声!
ベンチもスタンドも総立ち!
私も「ただ今の得点は、レノファ山口23番、中山ー、元気ーーーーー!」の
アナウンス中、感激のあまり涙ぐみ、声が途切れそうになったほどでした。
その後の佐川の猛攻も凌ぎきり、終了のホイッスル。
かくして徳地劇場は終幕となったんです。
もちろんこの起承転結、このシナリオは事前に用意されたものではなく、
スポーツは筋書きのないドラマ、と称される所以です。
しかし月岡監督が昨年掲げていた『最後は気持ち』であり、同氏が語る『気持ちの
強い方にボールは転がる』結果でしょう。
今日の劇的なゲームは、レノファに多少関心がある程度の観客にとっては、
どっぷりレノファ漬けにさせてしまうほどの魅力的な展開でした。
それがスポーツの、サッカーの、そしてレノファの持つチカラです。
ただ、チームスタッフもそうでしょうが、サポーターからしてみれば、
こんな疲れるゲームは勘弁して欲しいでしょうね (^^;。
写真東京にいるレノサポさん達の愛とチカラがたっぷり詰まったダンマク。
それと「来年は関東エリアで応援させてくれ!」っていう強い思いも詰まっています。
