雨の中、八ヶ岳を見ようと、クルマで旅に出た。
しかし案の定、ガスでけむって全く見えない。
しかたないから、宿で温泉三昧という事となる。
ところが、日頃の疲れが出たのか、夕食後に一風呂浴びたら、早々と眠気が襲ってきて、眠ってしまった。
おかげで、朝は6時前に自然と目が覚めて、贅沢にも朝風呂としゃれこんだ。
昨日までの疲れは、どこかに消え失せ、食堂で元気に朝食を食べていると、目の前の窓ガラスの向こうの白樺並木の陰から野生の鹿の家族が左から右に現れ、そして一瞬で消えた。
5~6頭いただろうか。
子供の鹿もいた気がする。
とっさに持っていた携帯で写真を撮ったのだが、ぼやけてしまって、うまく撮れなかった。
彼らも朝ごはんの時間だったのだろうか?
一緒に見ていた妻が、私に、こうつぶやいた。
「まるで絵の中の出来事みたい。」
そう、我々は幻の中で生きている。
