20才になっても学生の身分であれば国民年金の納付は
「猶予」される。
これを「学生納付特例制度」というらしい。
気をつけたいのが、「猶予」は
「納付を先延ばしにしてもいいよ」であって、
「払わなくていいよ」ではないということだ。
日本年金機構のホームページによると
「10年以内であれば保険料をさかのぼって
納めること(追納)ができます。
将来受け取る年金額を増額するためにも、
追納することをお勧めします。」
とある。つまり、
『払わなかった分は将来減らすよ』、と言ってるのだ。
こういうことを当時学生だった自分は知らなかった。
そして就職するとき、国民年金から厚生年金に変わる際に
親からなにも聞かされなかった。
そして、そういう一連のことを知ったときには
10年の追納期間は過ぎていた。
いまさら老いた親を責めても仕方ないが
念のために聞いてみた。
やはり
「知らなかった」
以上の言葉は聞けなかった。
こんなことも含め、
日本人には金融教育が不足していると感じる。
学校ではほんとうに何も教えてくれなかった。
自分も会社に入って、給料明細にすら
注意を払わなかったくらいだ。
確かに昔は「金、金、言うな」的風潮だったが、
いま金に関する知識を持たない人間は
損するだけの構図だ。
賢く生きて、皆で豊かになろう。