相手と真っ向から意見が対立する。
あちらは企業でこちらはいわゆる客だ。
うるさい客だろうが、なんだろうが
間違っているのは「そっち」だ。
こちらは
そっちが決めたルールどおりにやった上で
出てきた結果がおかしい、と言ってるのだ。
電話応対はバカ丁寧だが、
オペレーターは決められた範囲内でしか答えられない。
こんなシステムの異常を突く問い合わせなんて、分かるわけない。
だから、声を荒げても仕方がない。
こちらも丁寧に順を追いながら、オペレーターに根気よく説明していく。
「お調べしますので、少々お待ちください」
「結果が分かり次第担当から回答させますので、
お時間をいただけますでしょうか」
そのうち、
こちらの手落ちがないか、さまざまな質問をしてくる。
だが、こちらも資料を全部揃え、全チェックした上で電話をしているのだから
なにひとつ相手の質問に答えられないことはない。
2ヶ月にわたり、のべ2時間以上話をした結果、
ようやく、こちらの言うことが全面的に認められ、
解決となった。
喜ばしいことではあるが、
本来、当たり前に手にすべきものに
これほどの労力をかけさせられ、本当に参った。
だが、黙っていればこっちが損するだけなので
面倒くさかったが、
きちんと道理を説明して、こちらの主張を理解・納得させたわけだ。
なんにしても交渉って大事。
自分の価値観を相手に受け容れさせるって、
横暴だと捉えられかねないが、
自分の考えも主張できず、相手の言うままに頷いているだけの
思考停止人間の方にこそ問題がある。
ただ、まぁ声高に筋の通らない我意を通そうとする奴ほど
へんな奴は多いけどね。