は?こいつ、今『ヒーローを見せてやる』とか言わなかった?
『何言ってるんだよ?ヒーローなんかいないし、仮にいたとしても正義に殺されちゃうだろ?』
そう、ヒーローなんかゴキブリと同じだ。どんなに頑張っていようが見つかったら簡単に殺されてしまう。殺す側はなんとも思わないし、世間はただただ駆除する対象が消えたことに安堵する。
『ヒーローは死なない、ましてや真の正義に殺されるなんてことは絶対にありえねぇよ』
『そもそもヒーローってなんだよ?』
そんな疑問は唐突に遮られた
『何がありえねぇって?』
直後目の前の少年は勢いよく地面に叩きつけられた
『がはっ』
まさに瞬間、後ろから不意討ちを決めた男が再びずっしりと棍棒を振りかぶった。
そして再び倒れた少年の腹部にめがけ棍棒を降り落とす
メキャッという嫌な音を立ててそれが何度もループし始めた
僕はこの男を知ってる。阿久理凱(あぐり がい)最近テレビでもよく見る有名人だ。
気に入らないやつをとにかくめった討ちにする。それはどんなに理不尽なことであろうと。
『テメェが俺様の前でヒーローの話なんかすっからだぜぇ?』凱はひたすらに潰す少年めがけそう言った。下卑た低い笑い声が周囲に響く。
『さて、お次はお仲間くんをぶち殺すかぁ』
『な、なんで⁉︎仲間?冗談でしょ!』
嘘だろ嘘だろ嘘だろ‼︎なんで?なんで?
『いーから死ねよ』血の付いた棍棒が僕に振り落とされる。
あ、僕死んだ。なんだよ、ヒーローって。やっぱ全然役にたたないじゃないか。
そして、棍棒がついに僕をとらえ
・・・てない?あれ?なんで?
『ヒーローを舐めんじゃねぇぞ、チープ野郎』
へ、なんで?
『な、なんで?生きてるんだよ・・・』
なんで、棍棒を片手で掴んでるんだよ
『なにもんだ、テメェはァ?』
『は、決まってんだろ?』
少年はそのまま棍棒を握り潰し、拳を構えこう言った
『悪役さ』
少年が繰り出した拳は明らかに目の前の大男を前にしたらか細くおれてしまいそうだ。
子供が力の通じない大人を殴るようにも見えたそのパンチが凱の胸を捉えた
ほんの一瞬、だけど僕はこの一瞬を決して忘れはしない
少年の拳が凱の体を貫いた瞬間を。
正義が必ず勝つと確かに感じた瞬間を。
1-2
きゃー!デタラメな内容になりましたぁ!
投稿した後に読み直して色々変えちゃうかもですw
1-2では汚い悪役をしっかり出して、極力この最低な世界観を読んでくれてる人に伝えたかったわけですが。
本当は美少女キャラ、つまりヒロインを出したいなんて思ったり、思わなかったり
まぁ先になるだろーなー
ご覧の通り、主人公はクズ野郎です。
ただ、この世界では当たり前の価値観で、感性が歪んだ人間を沢山出したいなと、、、
『常識は破るためにある!』ふむふむ、自分がつくる物語の世界ではなかなかにありかも知れない感覚ですねー。
とりあえずは1-2はこんな感じです。また3があればそっちもよろしくお願いしますー