追加コスト 0 で行う SQL Server のパフォーマンス改善・ボトルネック解消 おわりに
こんにちは、nagino です。
思いつくまま書き連ねた本シリーズですが、今のところぱっと思いつく事項を書きつくしたので、一旦 END とします。
重要性、汎用性、効果などを吟味せずに可能性があるものを連ねていったので、そのまま即使えるようなネタではありませんでしたが、検討する際の着眼点の参考にはなるかなと思います。
そのうち機会があれば、情報を整理してみたいと思います。
さて、最後に 1 つのツールを紹介しておきます。
SQL Server 2005 からになってしまいますが、データベースエンジンチューニングアドバイザです。
このツールは、インデックスやインデックス付きビューなどの作成・削除によるパフォーマンスの改善を自動的に分析してくれるツールです。
インデックス付きビューに対応していたり、削除による効果も検討してくれるなど、自動ツールといいつつかなり優秀です。
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ms173494.aspx
2000 のころのインデックスチューニングアドバイザよりも機能強化されています。
実際にパフォーマンスに問題がある場合は、以下の 3 択から、スキル、予算、時間に応じて選択することになります。
● チューニング
● サーバーリプレース
● 対処しない
チューニングはそれなりのスキルを要求しますので、先ほどのツールや業者に頼むと高くなりますし、自力で進めるには時間がかかったり予期しない副作用に遭遇したりとなかなかハードルが高いです。
ハードの性能は日々向上していますので、サーバーリプレースが実は安価だったりもします。
人件費はやはりそれなりの大きさがあります。
ここまでチューニングの話を書いておきながらですが、チューニングせずにサーバーリプレースないしは現状維持という選択肢も検討してみてください。
まあ、設計開発段階で予算が必要な事項について十分な性能を考慮しておいてくれれば、運用後にチューニングする必要なんてほとんどないのですけれども。。。