Future Technology Days ~ Windows 7 セミナー (3) | 野良エンジニアの足跡

Future Technology Days ~ Windows 7 セミナー (3)

こんにちは、naginoです。


Break Out Session は 3 つ参加下のですが、1 つずつ順を追って振り返ります。


● Web プラットフォーム(IIS プラスアルファ)の次なる進化の行方

IIS 7 の振り返りと、Windows Server 2008 R2 で搭載される IIS 7.5 について、そしてその先といった、IIS について幅広く見渡すセッションでした。

詳細は講師の方の Blog に詳しくあり、そちらを見ていただいたほうが早そうですので、割愛します。

http://blogs.technet.com/hirookun/archive/2009/02/25/3206452.aspx

http://blogs.technet.com/hirookun/archive/2009/02/26/3206619.aspx

http://blogs.technet.com/hirookun/archive/2009/02/26/3206661.aspx


●Windows 7 と Windows Server 2008 R2 で提供する New Feature の数々

基調講演の中ほどで話があった、クライアント OS とサーバ OS を組み合わせた際の最新機能を駆け足で紹介するセッションでした。

セッションでは 7 つの機能を取り上げて、その幾つかはデモを実際に披露していました。


・DirectAccess

IPv6 や IPSec を利用して、VPN ではない形でイントラネットにアクセスする仕組みです。

実際にデモを行った際は、クライアントマシンをネットワークにつないだ後に使えるようになるまでに 1~2 分ほど時間がかかっていました。

どうもこの間に GW になるダイレクトアクセスサーバーに接続しているようでした。

VPN とは違ってクライアント側で明示的な操作が不要というのを謳っていましたが、そのために自動的に接続するようです。

自動接続は設定で変更できそうな気もしますが、操作の必要性か、時間か、一長一短のようです。


・BranchCache

ファイル等のキャッシュを支社側で保持することで、本社支社間の通信量を削減しようという仕組みです。

キャッシュはクライアント PC が分散して持つ方法と、支社側にキャッシュサーバを用意する方法と、2 通り選べるということで、支社の規模や管理者の有無に応じて使い分けができるようです。

キャッシュの管理も行えそうな雰囲気でしたが詳細が分からなかったので、なんともいえないところです。


・Remote Desktop Services

Terminal Services の名称変更になるようです。

Virtual Desktop Infrastructure(VDI)と絡めて様々な仮想化の話が出てきましたが、機能の紹介に終始していた印象があり、特に興味を引かれた点はありませんでした。


・BitLocker の強化

外部デバイスにも対応した BitLocker になります。

BitLocker To Go とも称していました。

FAT・FAT32・ExFAT フォーマットの外部ストレージを暗号化できるのが強化ポイントで、これによってサードパーティー製の暗号化ソフトを用意しなくても一通りの暗号化が提供できたのではないかと思います。


・APP Locker

アプリケーションのインストールや、開けるファイルの制限を行えるという機能になります。

グループポリシーや電子署名、バージョンで制限可能と謳っていました。

ハンズオンも触れる程度でした。


・DNS SEC

RFC 4033、4034、4035 で定義された DNS のセキュリティ向上になります。


・DFS-R

読み取り専用の分散ファイルシステムによるセキュリティ強化とのことです。

このあたりは聞いていませんでした・・・。


長くなりましたので、3 つ目のセッション「どう変わる? Windows 7 & Vista アプリケーション開発 ~セキュリティ対応~」については別の記事に改めます。