Future Technology Days ~ Windows 7 セミナー (1) | 野良エンジニアの足跡

Future Technology Days ~ Windows 7 セミナー (1)

こんにちは、naginoです。

月曜の早朝までの仕事に追われていますが、逃避で昨日のイベントのレポートです。


今回参加したのは、Microsoft のパートナー向けの無料セミナーですが、パートナー限定というわけでは無いようです。

メインテーマは現在 β 開発中の Windows 7 ですが、それとセットになる 同じく β の Windows Server 2008 R2 もテーマとなっていました。

というのも、Microsoft 社は以前からクライアント OS とサーバ OS の世代を揃えていて、組み合わせて使うと最大の効果が得られるような仕組みになっています。

野良エンジニアの足跡-ServerOSとClientOSの対応

もちろん前の Version の OS と組み合わせて使うこともできますが、すべての機能が利用できるわけではなくなってしまいますので、最大限活用したいのであれば Version をあわせることが必要になります。


さて、基調講演では大きく 3 つのポイントで話がされました。

● Windows 7 の企業向け機能

● Windows 7 + Windows Server 2008 R2

● Microsoft 社の支援策


順に見ていこうと思います。


● Windows 7 の企業向け機能

パートナー向けということもあってか、最初に Code Red / Nimda / Blaster の話が出ました。

セキュリティを最前面に押し出していたのは過去になりつつ印象があったので、Microsoft 社がこの 3 つについて言及するのは久々な気がします。

また、Windows 7 の開発については「まだしばらく開発を続ける」という表現をしていました。

すぐ RC ということではなさそうな印象でした。


ここでは Windows 7 の強化ポイントを 3 つあげていました。

1. 使いやすさ / UX

2. パフォーマンス

3. 信頼性・互換性

こうしてみると、技術面というよりはマーケティング的な分類・項目ですね。


1. 使いやすさ / UX としては色々とあげられていましたが、そのうちの仮想フォルダや統合検索などは WinFS の考えを引き継いでいるようなところを感じました。

仮想フォルダというのは、複数の物理フォルダを 1 つのライブラリとして扱い、その中のファイルすべてを月別の仮想のフォルダに分けて表示・扱ったりすることができる仕組みで、これにより物理パスとユーザーが意識するファイルへの到達パスとが異なることになります。

使いこなせば便利ですが、開発側からするともうどこにファイルがあるのかユーザーに聞いても分からないわけで、またひとつ抽象化が進むことになりそうです。

また、ネットワークフォルダも追加できるとのことで、そうすると帯域をどの程度使うのか、というのは気になりました。


あとは、エクスプローラ上で検索キーワードがハイライトされるなど、Window Manager の機能が強化されていました。

これは地味にうれしいですが、ウィンドウサイズを数値指定できないので、NotePC ユーザーのいる環境での Web アプリケーション開発などでは、相変わらずその手のツールが必要そうです。

(ちなみに私は「Pito!」を昔から使っていますが、最近更新されていないので新しいアプリケーションの一部と相性問題が出てしまうんですよね。)

2. パフォーマンスについては、Windows XP 時代からずっと同じようなことを言っているので、特に目新しくも無く、また余計なサービスを起動しないことでの高速化のため、多数のアプリを 1 台にインストールしてしまう会社の PC では結局多くのサービスが起動して遅くなってしまうであろうということは同じでした。

内部のアルゴリズムなども最適化しているそうですが、その点は未知数です。

ユーザーが体験するのはクリーンなデモ環境ではなく、様々なアプリをインストールした実際の使用環境ですのですが、Vista も β では早いといわれながら実際の使用環境では遅かったわけで、Windows 7 が同様なことにならないことを祈るばかりです。


ただ、画面描画の Direct 2D は間違いなく期待できそうです。

GDI / GDI+ に比べた際の高速化は劇的で、一方でオンボードの GPU の高性能化が著しいですので、企業でも Vista 登場時に比べればグラフィック周りの性能は向上していますので、十分効果がでるのではないでしょうか。


3. 信頼性・互換性では、トラブルシューティングプラットフォームと Application Compatibility Toolkit(ACT) が印象的でした。

トラブルシューティングプラットフォームは、コントロールパネルから Windows が独自に問題を分析して修正できるもので、Norton System Works の簡易版のイメージでしょうか。

# ワトソン博士が懐かしいです。

ただ、デモでは DHCP の有効無効を自動で切り替えします、というのを見せていましたが、そうすると企業で各 PC の設定がユーザーによって様々に変更されてしまい、とても管理どころか現状把握さえできなくなりそうです。

結局日本の企業では無効にして使われない、個人向け機能になってしまわないかが心配です。


あと、メモリリークのバグをわざと組み込んだ Media Player が、繰り返し実行すると Windows が問題を判別して実行できるようにしてしまうというデモもありました。

これも個人ユーザーにすると便利ですが、開発会社からするとテストを繰り返すと状況が再現しなくなる、あるいはサポートからすると症状の再現性が不定となってしまうので、意識しておかないとはまりそうです。


長くなりましたので、基調講演の残りは別記事にします。