分断統治が好きな創業者 | 抽象論ではなく具体論での経営改善-SQコンサルティング社長のブログ-

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中小企業に特化した経営改善コンサルティング会社、SQコンサルティング株式会社代表、野村 宜功のブログです。

「創業者は、分断統治が好きである」は私の仮説なんですが、

当てはまるケースが多いと思っています。


分断統治というのは、

トップ(社長)が、従業員や役員との一人一人とのつながりを

重視して、一対一で「主従」のような関係を結び、

従業員・役員が自分抜きで横のつながりを作るのを

無意識に、あるいは意識的に排除していくパターンです。


例えばA部門とB部門を競争させて、

自分だけがその上に立って情報も独占するというタイプですが、

私自身が10年以上前に仕えた社長を含め

自分に「統合能力」がある(と思っている)場合、

下手に下が情報交換をして低いレベルでまとまるのを

避けようとしているのかもしれません。


やたらと分社経営していこうとする社長も

その一種の可能性があります。


さて、問題は後継者です。


創業者(や中興の祖的なトップ)の後を

引き継ぐ後継者は、「分断統治」はできませんし、

しないほうが良いです。

むしろ、意識的に社内の横のつながりを強化するために

社員が情報交換する場をできるだけ作って、、

全体最適を追求する体制を構築すべきではないかかと

私は考えています。


その中でどうやってリーダーシップを発揮するか。

それが難しいのですけど。