ピカソとモディリアーニの時代
私はよく同僚に、
「EIJIさんは、ブス専だよね」
と言われることがある。失礼な話だ。
おそらく、彼女と私では女性の顔を見る際の基準が
異なるのだ。
彼女は、ルネサンス以降の、現実をそのまま表現する
写実主義的な観点から女性の顔を判断している。
一方私は、女性の顎の形を重要視しており、
顎の形態を中心に分析・解体し、全体を構成し直す
という、一種キュビスム的な判断をしているのだ。
したがって、彼女のような写実主義者には、視覚的に
私の好みを理解するのは、極めて難解であると言える。
全く意味のない理論を展開してしまったが、今日は、
『ピカソとモディリアーニの時代』を観に渋谷
Bunkamuraへ行ってきた。
キュビスムな私であるが、実はピカソはあまり好きではない。
キュビスムの画家では、フェルナン・レジェ がいい。
今回は、リール近代美術館所蔵ということで、
モディリアーニ作品は、『母と子』や『肌着を持って座る裸婦』
などを鑑賞することができた。以前、名古屋市美術館で
『おさげ髪の少女』を観たことがあるのだが、
少女の希望に満ちた美しい瞳が、なんとも印象的であったが、
今回の作品は、瞳を描き込まないものばかりであった。
『母と子』の蒼く小さな瞳。貧困と持病の肺結核などで
36歳で没した彼は、その瞳に何を託したのだろうか。
モディリアーニの生涯は半ば伝説化しており、
映画化もされている。時間があるときに観てみよう。
『モディリアーニ 真実の愛 』(2004)監督:ミック・デイヴィス、
主演:アンディ・ガルシア
