3月4日(火) セビージャ3 - p2フェネルバフチェ(@スカパー)
※2戦合計5 - 5、延長戦0 - 0、PK戦2 - 3で、フェネルバフチェが準々決勝進出

 セビージャが、開始10分で2点を先取して形勢を逆転したのに、もろい守備でフェネルバフチェに流れを明け渡して結局タイスコアに持ち込まれてしまい、PK戦で逆転敗退。
http://www.jsports.co.jp/press/column/article/N2008030523011202.html

セビージャ
[試合前]第1戦で負けたとはいえ、アウェイゴールを取っているだけに、圧倒的なホームの攻撃力で畳み掛けて点差を築きたいところ。また、守備が機能するかどうか。
 前戦リーグ戦は途中出場だった、ルイス・ファビアーノ、ケイタ、カペルが先発。センターバックにもエスキュデとドラグティノビッチが復帰。ベストメンバーだろう。左サイドバックにはアドリアーノ。ハビ・ナバーロやチェバントンは負傷中。
[試合内容]いきなり序盤、ケイタが相手陣内深くでボールを奪ってFKを得ると、これをDアウベスが直接決め、早速形勢を逆転させることに成功。これに味を占めると、さらにケイタがミドルシュートを突き刺して追加点。10分を待たずに安全圏に逃げ込んだはずだった。その後も、基本的にはペースを握り、カヌーテのポストプレーやカペルの果敢な仕掛け等で脅かすこともできていた。
 ところが、今日もやっぱり守備が安定しない。前半中頃、クロスからフリーでヘッドを打たれそうになって肝を冷やすと、その流れからのCKのこぼれ球から決められ、1点を返されて余裕がなくなった。ポウルセンのパスミス等ミスも出始めて、まずい雰囲気。むしろ流れは相手に傾いていた。
 それでも前半終盤、Dアウベスの浮き球パスをPエリアで受けたカヌーテが、胸トラップから反転ボレーを放ち、相手に当たって再度突き放すことに成功(ただし、もう1点を取られたらタイスコアに持ち込まれてしまう、余裕のない状況は変わらず)。
 しかしその直後にも、CKの流れから決定的なシュートを許し、まだまだ際どい展開。後半になると、すっかり守備の安定を取り戻した相手に攻撃はチャンスを創れなくなった一方、試合を落ち着かせてコントロールすることができず、相手のペースに巻き込まれてしまう。後半序盤には、Dアウベスとエスキュデが突破されて右サイドを崩され、クロスから際どいヘッドを許す場面も。後半中頃にFKからケイタはヘッドを合わせるチャンスはあったが、外れ。
 終盤近くになって、ルイス・ファビアーノを下げてレナトを入れ、中盤を厚くして守備固めをしたはずだった。ところがその直後、FKからなぜかノーマークでシュートを許してしまい、痛恨の失点。2試合合計でタイに追い付かれてしまい、当てが完全に外れた。終了間際に、(アドリアーノ?)のアーリークロスをゴール前に走り込んだレナトが受けたもののシュートには持ち込めず、延長戦に引きずり込まれた。
 延長戦が進むにつれてようやくペースを取り戻していったが、相手の守備を崩してチャンスを創ることはできなかった。
 PK戦は、昨シーズンのUEFAカップで経験値が高かったはずだが、エスキュデ、途中出場のマレスカ、Dアウベスの3人も止められ、敗れた。
[試合後]序盤の大きなアドバンテージを持ったのに、逃げ切れないとは情けない。ヒメネス監督の挙動と同様、落ち着かない試合運びをしてしまった。また、相手GKの不安定なセービングを突いてミドルシュートをさかんに狙って相手守備陣の不安を誘うとか、序盤にさかんにイエローを引き出していたカペルにもっと仕掛けさせて退場者を発生させるとか、やりようはもっとあったはず。コパ・デル・レイでの敗退といい、カップ戦での強さは所詮ラモス前監督によるものだったらしい。

フェネルバフチェ
[試合前]第1戦を何とかモノにし、アウェイで相手の攻撃を受け止められるかどうか。
 第1戦からの変更は1人。ロベルト・カルロスが負傷した左サイドバックにベデルソン。引き続き、ケジュマン1トップ、アレックスがトップ下の、4-4-1-1の布陣。
[試合内容]落ち着いた入り方をしたと思ったら、セルチュクがゴールまでボールを奪われてしまい、それをきっかけとしたFKからの直接のシュートをGKボルカンが弾き出すことができず失点、いきなりアドバンテージを引っくり返されてしまった。さらに、ミドルシュートを許すと、再びGKボルカンは間に合っているのに弾くことができず、痛い追加点も失った。これで焦りが伝染、最終ラインのパスミス等落ち着かない危険な状況に。
 それでも何とか立て直し、チャンスに結び付けた。ベデルソンのクロスからゴール前フリーのケジュマンはヘッドに失敗したものの、直後のCKのこぼれ球からデイビッヂが決め、1点を返して完全に息を吹き返した。アレックスやデイビッヂ等がよく動いてリズムを創り、左サイドではウールがスピードに乗った突破を図る。流れを引き寄せて、形勢を再逆転しそうな勢い。
 しかしその最中の前半終盤、Pエリア内で相手にパスを受けさせてしまい、シュートを許して再び突き放されてしまう。
 それでも勢いを失うことなく、特に後半からは中盤の守備の寄せも早くなって、ペースを握った。守備は安定を取り戻し、ピンチは減った。前半終盤のCKの流れからは、ケジュマンのクロスをゴール前で受けたアウレリオが戻した所をエドゥがシュートを放つが、ゴール手前でクリアされた。後半序盤には、左サイドを突破したウールのクロスからアレックスがヘッドを合わせるが、枠に飛ばず。後半途中にはセミッヒを投入して2トップとし、さらに攻撃的にプッシュ。そしてFKから、フーのデイビッヂにボールが渡り、最初のシュートはポストに当ててしまったものの、跳ね返りを今度は決めて、ついに2試合合計タイスコアに持ち込んだ。
 これで安心したのか、一気に逆転に持ち込もうとはせず、ケジュマンを右サイドに回してセミッヒの1トップに並び替え、試合を落ち着かせて延長戦へ。
 延長戦では、デイビッヂの惜しいシュートはあったものの、徐々に疲労からか攻撃の勢いを失い守勢に回った。攻撃のキーとなる、ウールやアレックスも交代。守備はもはや破綻することなく、PK戦に持ち込んだ。
 試合序盤では怪しいセービングを見せたGKボルカンは、なぜかPK戦では大当たり。エドゥは止められたものの、逆に相手3人を止めた。粘り腰の逆転勝ち抜け。
[試合後]タフな戦い振りで、今シーズン今大会での勢いを感じざるを得ない。厄介なチームが残ったものだ。

■ビッグチャンス
 セビージャ:    前半5回 後半3回 延長前半0回 延長後半0回 =8回
 フェネルバフチェ: 前半5回 後半4回 延長前半1回 延長後半0回 =10回

■好調そうな選手・調子の悪そうな選手
 セビージャ:●エスキュデ(軽い守備)、○アドリアーノ(意外に積極的な守備で安定感)
 フェネルバフチェ:○デイビッヂ(2得点だけでなく、攻守によく動いた)