3月4日(火) バルセロナ1 - 0セルティック(@スカパー)
※2戦合計4 - 2で、バルセロナが準々決勝進出。

(バルセロナの布陣)

ロナウジーニョ     エトー         メッシ

     デコ                チャビ
              トゥレ

シウビーニョ  プジョル  テュラム  ザンブロッタ

          ビクトル・バルデス

 バルセロナが、地力の差がある「消化試合」で、開始早々の1点しか取れず、つまらない勝利。

バルセロナ
[試合前]アウェイで勝ってかなり有利な状況。地力の差も考え併せれば、余裕を持った選手起用ができるはずだが、単なるローテーションらしい。
 守備の崩壊した前戦リーグ戦から5人変更。アンリに代えて途中出場だったメッシ、イニエスタに代えて温存したデコ、アビダルに代えてシウビーニョが先発。大事を取ったトゥレも先発。Gミリートが直前の体調不良で、センターバックにテュラムが先発。ボージャンは復帰してベンチ入り。マルケスは負傷中。
[試合内容]第1戦同様に地力の差は当然明確。開始早々、ロナウジーニョのパスからシウビーニョがクロスを入れ、ゴール前に入って来たチャビが合わせて、とっとと先制点を確保。
 パスがよくつながるが、余裕がありすぎて細かく手数を掛けすぎの印象さえあり、意外にチャンスは増えない。先制点の場面同様、ロナウジーニョのパスを受けたシウビーニョのクロスからエトーが至近距離で胸で押し込もうとしたが、これは外れ。FKの流れから、ロナウジーニョの浮き球パスにゴール前へ走り込んだプジョルのループシュートは、GKに弾かれた。そうこうしているうちに、前半前半途中にはメッシが負傷交代してしまう。
 後半に入ると、ミスを繰り返して攻撃の形を創れなくなり、中盤で失っては相手に攻撃をさせる、情けなさ。3トップによる3対3のカウンターのチャンスさえ、決定機にも持ち込めない。時折攻撃が活性化する時間帯もあったが、追加点で相手にダメージを与えることができない。エトーとのワンツーからロナウジーニョがシュートを放つが、GKに弾かれた。直後のCKのこぼれ球を叩いたデコのミドルシュートは、好セーブに阻まれた。終盤の4対4のカウンターから、ロナウジーニョのパスでエトーがラインの裏に抜け出したのに、中に折り返して失敗。
 余裕のある状況ではあったものの、つまらない1点差の勝利。
[試合後]メッシの交代前後の様子からすると、かなりの重傷のおそれ。つまらない試合でもったいない負傷者を作ってしまった。

セルティック
[試合前]得点を重ねるため、苦手のアウェイで果敢に戦えるかどうか。
 しかし、むしろ守備を意識したような4-2-3-1の布陣。フェネホールオフヘッセリンクの1トップのみ。ただし中盤の並びは工夫、トップ下に中村、右サイドにより守備の強いブラウンを置き、ドナーティとハートリーのダブルボランチ。右サイドバックは負傷明けのウィルソンを先発させた。
[試合内容]第1戦に比べれば前からプレッシャーを掛けようとしていたが、マークをタイトに捕まえることができず、やはりパス回しや動きを止め切れない。開始早々には、1度も攻撃ができないまま、パスを回された挙句に右サイドを崩されて、あっけなく先制点を失った。その後も流れを押し戻すことができず、先制点と同様のピンチ等もあって、何とか追加点を免れている状態。
 トップ下の中村にボールを入れてからのカウンター狙いだが、押し上げ少なく、攻撃の可能性は薄かった。相手のプレスに負けて速い攻撃ができず、いったんボールを下げてしまうと、最終ラインからのフィードの精度がほとんどないため、攻撃が終わってしまう。それ以上に、自陣で弱気なパスミス等からボールを失う場面が今回も目に付く。
 それでも後半になると、精彩のないドナーティをスノに代えたこともあって、中盤でボールを奪う意識がより高くなって、攻撃の回数が増えた。しかし、何度かクロスの形は創るものの、惜しいシュートにも持ち込めない。終盤近くには2トップに攻撃的に変えたが、やはりチャンスが創れない。終了間際の中村のミドルシュートが唯一の惜しいシュート。
 何とか1失点で耐えたものの、肝心の攻撃力が発揮できず、挽回できなかった。
[試合後]後半並みの勢いで第1戦に臨めば、いくらかは可能性があったのに。国内とヨーロッパでレベルの差がありすぎ、地力を付けられない環境ではこれ以上の進出は難しいか。

■ビッグチャンス
 バルセロナ:  前半4回 後半5回 =9回
 セルティック: 前半0回 後半2回 =2回

■好調そうな選手・調子の悪そうな選手
 バルセロナ:○シウビーニョ(ロナウジーニョとのコンビネーションから効果的な攻撃参加、クロス)
 セルティック:●ドナーティ(自信なくミス連発)

■中村(セルティック)
 トップ下に移ったため、守備に奔走させられた第1戦に比べれば、かなりまし。上下に動く守備の負担は軽減され、パスを受けて攻撃の起点になろうと奮闘。前を向けずにバックパスも少なくなかったが、ボールを失うことはほとんどなく、また前線に飛び出す動きもあり、トップ下としての役割をそれなりに果たしていたはず。しかし、決定的なパスやクロスを通すことはできなかった。
 終了間際のシュート等、チーム内では最も仕事をした方だろう。