11月7日(水) リヨン4 - 2シュトゥットガルト(@スカパー)

 リヨンが、中盤の甘い守備でシュトゥットガルトに追い上げられ、さらにPKまで与えながら、辛うじて勝利。

リヨン
[試合前]ホームで今度こそしっかり勝っておけば、グループリーグ突破の可能性が残る。好調ベンゼマを中央に、左右にゴブとベナルファを置く前線。中盤の底にはファビオ・サントス。クペやクリス、トゥラランは負傷中。バロシュも?
[試合内容]速いパス回しと大きな展開でしっかりペースを握り、序盤のうちに先制点を確保。ルベイエールのフィードをベンゼマが落とし、拾ったゴブからシェルストレームを経由してベナルファがシュート、これが守備に当たって入った。2列目から湧き出すように選手が飛び出してきたのが印象的。さらに、ジュニーニョのパスからベンゼマのシュートは外れたが、1人交わしたゴブの折り返しを受けたシェルストレームが切り返しで1人交わして右足のシュートを突き刺し、追加点。問題なくこの試合はものにするものと思われた。
 ところがその直後、寄せが甘くなってミドルシュートを許し、GKベルクトルも前に弾いてしまって押し込まれ、1点を返させてしまう。これで相手の息を吹き返させてしまい、むしろペースを奪われて守勢に立たされた。中盤の寄せが甘く、パスを通され、サイドに展開され、ミドルシュートを打たれ、危険な状態。同点にされそうな決定的なピンチもあった。ジュニーニョのパスからベンゼマが抜け出した決定機もあったが、シュートを決められない。
 しかし前半終盤、Pエリア内でパスを受けたベナルファが、中に入ると見せかけて縦に切り返して守備を外し、角度のないところから突き刺して貴重な追加点を挙げた。これで落ち着きを取り戻し、試合をコントロールするかと思われた。
 ところが後半、またもや中盤の甘い守備が露呈、人数はいながら相手ボールに対してズルズル下がった末にサイドに展開されてしまい、その折り返しを決められて再び1点差に戻されてしまう。さらにその直後にも同様の対応からラストパスを出されてシュートに持ち込まれそうになり、Fサントスが後ろから倒してPKを献上してしまう【追記:Pエリアの外だったような】。しかし、これをGKベルクトルがコースを読んでストップ、最大のピンチを辛うじて切り抜けた。
 それでも中盤の守備は怪しく、ミドルシュートを許したりパスを出されたりしたものの、何とか決定機は与えず。他方で前掛かりの相手に対してカウンター等で駄目を押すチャンスも。ジュニーニョのパスから途中出場のケイタが抜け出した決定機は、決められず。終了間際、Fサントスのパスからサイドに抜け出した途中出場のクレルクのクロスをジュニーニョが押し込み、やっと試合を決めた。
[試合後]予想以上に苦しんだ試合だったが、予定通りに勝利。好調時の中盤の厳しい守備はどこに行ったんだろう?とりあえず2位争いに復活することはできたが、残り2試合が厳しい。次節のホーム・バルセロナ戦の方が勝ちやすいかも。

シュトゥットガルト
[試合前]4連敗を喫すれば、早くもグループリーグ敗退どころか、最下位が決定してしまう厳しい状況。ヒツルスベルガーやデル・ピエール、マニャンが負傷から復帰している。メキシカン・コンビはベンチに外れ、中盤の底にはメイラが入り、右サイドバックにはベックが入った。トップ下にバシュトゥルク、中盤右サイドにケディラ。前線リーグ戦と同じスタメンらしい。ヒルバートやボカは負傷中。
[試合内容]相手のパス回しと個人技に守備が翻弄される、厳しい立ち上がり。そして、ゴール前でパスをつながれてシュートに持ち込まれ、早くも先制点を失った。その後も、タスチが裏を取られたピンチもあり、ついにはマニャンが交わされて折り返しを許すと、ゴール前でケディラも切り返しで交わされてシュートも許し、15分経たずに2点のリードを失った。
 攻撃は、サイドからのクロスやミドルシュートが中心で、守備を崩すパスはあまり観られない。それでも2失点目の直後、ヒツルスベルガー得意のミドルシュートがセーブされたこぼれ球を詰めたゴメスが押し込み、即座に1点を返すことができた。
 これで勢い付くと、むしろ押し込んでペースを握ることに成功。両サイドバックとも高い位置を取り、攻撃に厚み。守備の裏を突くパスも出るようになった。守備も若干厳しくなったようにも観える。バシュトゥルクのパスからカカウがサイドに抜け出した同点の決定機もあったが、シュート(中にいたゴメスへの折り返し?)はGKに止められた。
 ところが前半終盤、Pエリア内でマニャンが切り返しで縦に切り込まれてシュートを許し、逆にまたリードを広げられてしまう。
 これでまたペースを明け渡したが、しかし後半、ゴール前の混戦からメイラがサイドに展開、パスを受けたベックのクロスをゴメスが押し込み、再び1点差に迫ることに成功。またもや勢い付くと、直後には(?)のパスを受けたゴメスがシュート体勢に入った所で後ろから倒されてPKも獲得。ところが、これを余裕のないヒツルスベルガーが止められてしまい、絶好の同点機を逸した。
 その後もペースは握り、ミドルシュート等で脅かすことはあったが、クロス等の精度に欠いて同点の機会が訪れない。逆にカウンターを受けるのは仕方ないところ。そして終了間際、途中出場で右サイドバックに入ったファーネルードが裏を取られてフリーでクロスを入れられ、駄目押しされて勝負あり。
[試合後]追い付くチャンスはあっただけに、悔しい敗戦。攻撃面では調子を取り戻しつつあるのかもしれない。昨シーズンのHSV同様に、久々のCL出場のチャンスを生かせず、グループリーグ敗退。昨シーズン出場できていたら、もう少しましだったろうに。

■ビッグチャンス
 リヨン:       前半7回 後半5回 =12回
 シュトゥットガルト: 前半6回 後半4回 =10回

■好調そうな選手・調子の悪そうな選手
 リヨン:○ゴブ(個人技)、○ジュニーニョ(パスとプレイスキックは絶品)、●ファビオ・サントス(守備で効いていない)
 シュトゥットガルト:○メイラ(意外な展開力)、●タスチ(切り返しに弱そう)、●マニャン(クロスの精度が珍しく低い)