2月9日(土) セビージャ1 - 1バルセロナ(@WOWOW)

(バルセロナの布陣)

         アンリ       メッシ

イニエスタ  エジミウソン  チャビ  ドス・サントス

アビダル   Gミリート    テュラム    オレゲル

            ビクトル・バルデス

 バルセロナが、攻撃陣の揃ったセビージャを食い止められなかったものの、何とか引き分けには持ち込んだ。

セビージャ
[試合前]やっと7位まで浮上。バルセロナとの今季4度目の対戦で初勝利が欲しいところ。
 モスケラが出場停止、ハビ・ナバーロやブラルーズは負傷中のため、センターバックはエスキュデとドラグティノヴィッチのコンビ、左サイドバックにはアドリアーノが入った。アフリカ選手権からカヌーテとケイタが戻って先発。GKパロップも負傷から復帰。守備陣に不安は残るが、攻撃陣は面子が揃った。
[試合内容]立ち上がりはやや緩い対応で攻め込まれたものの、すぐに押し戻して攻撃陣が好調ぶりを発揮。ファビアーノとカヌーテのコンビネーションや左サイドのカペルの仕掛けで攻め立てる。他方、何度かラインの裏への飛び出しを許したものの、前線からのしつこいチェックや中盤の厳しい守備が徐々に機能し、相手の攻撃を封じ込めることに成功。
 ダニエル・アウベスのロングフィードをキープしたカヌーテが戻したこぼれ球から、ファビアーノのシュートはGKに弾かれた。カウンターから、カペルのクロスをカヌーテがフーでボレーを叩くが、これはGK正面。そして、Dアウベスのパスからフーになったヘスス・ナバスが折り返し、これをカヌーテとともに詰めたカペルが押し込み、流れどおりしっかり先制に成功。さらに前半終盤、CKにケイタがフーでヘッドを叩くが、これは外れ。
 しかし、後半になって相手が選手交代を図ると、様子見でペースを落としてしまった印象。守備を固めてカウンター狙いに切り替えた様子。後半中頃にはカヌーテを下げてレナトを入れて中盤を厚くし、その傾向が顕著に。実際何度か右サイドを崩してクロスを入れる所までは創っていたが、試合をほぼ決める追加点は奪えなかった。他方でゴール前に迫られる場面は増えたものの、集中した守備で決定的な形は許していなかった。
 ところが、前線で起点を作られて2列目からの走り込みへの対応が遅れ、突然に同点に追い付かれてしまう。さらに、その直後にはケイタが2枚目のイエローで退場、引き分けでもやむをえない状況になってしまった。終盤にカペルが気を吐いたものの、引き分け止まり。
[試合後]前半の攻撃の破壊力からすれば、しっかり勝たなければいけなかった試合のはず。後半のペースダウンが悔やまれる。なお、Dアウベス(今度こそ)とケイタは次節出場停止のはず。

バルセロナ
[試合前]勝ち点差が6に縮まっただけで意気が上がっているが、アウェイでセビージャの攻撃を抑え切れるかどうか。
 ボージャンが病欠、ロナウジーニョは引き続きベンチスタートにとどめ、ドス・サントスが先発。ザンブロッタが代表戦で負傷し、右サイドバックにはオレゲルが久しぶりに先発。中盤の底にはエジミウソンが復帰。デコは負傷?エトーとトゥレはアフリカ選手権から戻れず。プジョルは負傷中。
 アンリもメッシも中央に位置することが多く、むしろアンリはさかんに中盤まで下がって来るが、いつもの4-3-3の布陣ではなく、アンリとメッシの2トップの4-4-2の布陣かも。あるいはアンリがトップ下の4-2-3-1の布陣か。
[試合内容]立ち上がりだけは、エジミウソン等の積極的な守備が効いてボールを支配することができたが、相手の鋭い攻撃が始まると、すぐにペースを失った。前半途中までは、(イニエスタ?)とのワンツーからアンリが飛び出したり、チャビのパスからドス・サントスが飛び出したり、相手ゴール前でラインの裏を突く動きができていたものの、徐々に相手のプレスが厳しくなると、相手陣内でパスを回すことができなくなって攻撃の形がなくなった。
 その一方でボールの失い方が悪く、相手の攻撃にさいなまされる。オレゲルはカペルへの対応に手を焼き、Gミリートとテュラムの両センターバックも相手2トップに手こずり、決定機を含めて危険な場面を連発。ついには、左サイドを崩されてフリーで折り返しのパスを許し、オレゲルのカバーも遅れ、守り切れずに先制点を失った。
 後半からエジミウソンに代えてロナウジーニョをトップ下に投入、アンを左に回した4-2-3-1の布陣に変えた様子。体勢を立て直して再びボールを支配するようになったが、攻撃の調子は上がらない。パスの出し所がなくて詰まる場面が多く、スムーズな攻撃にならない。イニエスタやメッシも、周りを使わずにボールを持ちすぎる印象で、奪われてカウンターを受ける場面も少なくない。アンの負傷?交代で途中からトップに上がったロナウジーニョも、ボールが収まらず機能しない。チャビのパスからアンがサイドに抜け出すが、折り返しに誰も詰めて来ない。チャビがゴール前に持ち込んでミドルシュートを狙うが、枠を捉えない。攻勢を取りながらも、チャンスの遠い展開。
 ところが残り15分、途中出場のグジョンセンが前線で起点を作り、つないでメッシのパスからゴール前に走り込んだチャビがシュートを決め、何とか同点に追い付くことができた。さらに直後に相手に退場者が発生、有利な展開に。しかし、それでも攻撃の機能不全は改善するはずもなく、大してチャンスを創れないまま、引き分けにとどまった。
[試合後]前半の状況を考えれば、勝ち点1で満足できる内容。むしろ勝ってしまったら、おかしいくらい。布陣を多少いじろうとも、やはり攻撃の調子は悪そう。ロナウジーニョの状態も、負傷前と何も変わっていない。守備も、確かにリーグ内で最小失点ではあるものの、勢いを持った攻撃を食い止める力があるようには観えない。アンリはまた負傷か?

■ビッグチャンス
 セビージャ: 前半7回 後半2回 =9回
 バルセロナ: 前半1回 後半3回 =4回

■好調そうな選手・調子の悪そうな選手
 セビージャ:○カペル(ほとんどボールを失わず、確実にクロス等に結び付ける)、○ルイス・ファビアーノ&カヌーテ(前半のコンビネーション)
 バルセロナ:●オレゲル(カペルを止められない)