12月23日(日) バルセロナ0 - 1レアル・マドリード(@WOWOW)

(バルセロナの布陣)

ロナウジーニョ     エトー     イニエスタ

    デコ               チャビ
              トゥレ

アビダル   Gミリート  マルケス   プジョル

           ビクトル・バルデス

 バルセロナが、Rマドリードの堅固な守備の前に試合をコントロールすることすらできず、貴重な決定機を逃した直後に先制点を失い、痛恨の敗戦。

バルセロナ
[試合前]今シーズンはホームのクラシコで勝ち点差を縮め、逆転優勝に弾みをつけたいところ。
 前節から2人変更。メッシが負傷したこともあって、ロナウジーニョが先発に復帰、イニエスタは3トップの右に回った。デコもグジョンセンに代わって先発。プジョルは引き続き右サイドバック。負傷明けのアンリはンチ止まり。
[試合内容]予想と異なり、徐々にボールを支配できなくなって行った。相手のタイトな中盤の守備網に掛かり、なかなか3トップにボールを入れることができない。特にイニエスタにほとんどボールが渡らない。サイドバックのオーバーラップも困難で、厚みのある攻撃ができない。ミスも少なくなく、攻撃のリズムが上がらない。他方で、相手の攻撃陣の流動的な動きに守備が翻弄されている印象。FKから、プジョルが前に入られてヘッドも許していた。
 前半中頃から、イニエスタが中に入るようになってボールに触れるようになると、ようやくそれらを起点に30分前後にチャンスを連発、流れを掴んだ。そのイニエスタのパスからエトーが最終ラインの裏に抜け出したが、GKに飛び出されてシュートできず、こぼれ球を拾ったイニエスタもGKに阻まれて折り返しも許されず。また、(マルケス?)の長いパスからサイドに飛び出したイニエスタが折り返すと、ニアでエトーがつぶれてファーサードでフリーのロナウジーニョに渡ったが、シュートを決めることができない。
 ところがその最中、ワンツーで両センターバックとも突破され、逆に先制点を失ってしまう。一瞬の隙。。。これで流れを失い、チャンスを連発した時間帯は消えてしまった。
 後半も攻撃のリズムを取り戻すことができない。仕掛けてはボールを奪われるパターンの繰り返しで、波状攻撃で押し込むこともできない。むしろ、最終ラインを押し上げる状況を創れずに中盤が空いてしまい、相手にカウンターの隙を与えて追加点を失うおそれの方が高かった。
 終盤には、3トップの後ろトップ下にロナウジーニョを置いた、かなり攻撃的な布陣を取ったが、相手の分厚い守備をこじ開けることができない。イニエスタ、トゥレ、ロナウジーニョ等がドリブルで仕掛けても人数を掛けて止められてしまう。ミドルやセットプレーのこぼれ球から惜しいシュートがあったくらい。終了間際のCKのこぼれ球を拾ったエトーのシュートは、ゴール前の相手に当たって入らず。2度と決定機が訪れることはなく、完封負け。
[試合後]バルセロナらしいパスワークによる攻撃のリズムがこの大一番でほとんど発揮できなかったのが、Rマドリードとの力の差を感じさせて、一番の失望。直接対決で首位Rマドリードとの勝ち点差が7にまで開いたのも痛すぎる。それでも絶望的な試合内容でないためチームを変えるきっかけになりそうにないのも、苦痛。そういえば、アンリは使わずじまい。

Rマドリード
[試合前]直接対決の2位バルセロナに勝ち点4のクッションを持っているため、引き分けでも御の字か。
 主力に負傷者少なく、ほぼベストメンバー。前節からは左サイドバックを守備的なエイセに代えたのみ。
[試合内容]立ち上がりは慎重な姿勢で、自陣のスペースを埋めてカウンター狙いかと思われた。しかし序盤を過ぎると、ロビーニョ等の流動的な動きで前線をかき回し、また中盤のタイトなマークで相手に攻撃の隙を与えず、むしろペースを奪い取っていった。流れの中からはチャンスを創れなかったが、FKからペペがヘッドを合わせるもGK正面。
 中盤の守備だけでなく最終ラインの守備も集中し、ペペ等の積極的な守備で相手の攻撃を跳ね返していた。しかし30分前後に、突然ピンチが連発。ペペが裏を取られたり、セルヒオ・ラモスが抜かれてサイドをえぐられたり、またカンナバーロが交わされてクロスから決定機まで許したり、守備がバタつく。ここで失点しなかったのが大きかったかな。
 するとその直後、ファン・ニステルローイとのワンツーで最終ラインを破ったジュリオ・バチスタが貴重な先制点を叩き込んだ。これで、守備をいっそう固めて得意のカウンター狙いの状況に持ち込むことができた。
 後半に相手が前掛かりになると、いっそうカウンターの罠にはめやすくなったが、今回はなぜか決め手に欠く。後半序盤、JバチスタとのワンツーからロビーニョがPエリア内に侵入したがシュートには持ち込めず。そのほか、相手の守備の人数を上回る優位な状況のカウンターが何度もあったが、ラストボールがかみ合わなかったりして、その度に無駄にした。ロスタイムにはJバチスタのパスがゴール前のVニステルローイに渡ったが、守備に入られてシュートできず。結局、追加点を挙げることはなかった。
 守備については、仕掛けられても人数を掛けて止め、Pエリア内へ侵入されることも少なく、決定機までは許さない。最後まで集中を保ち、見事に完封して逃げ切り勝ち。
[試合後]アウェイのクラシコでも勝ったことで、地力の差を見せ付けて優勝に大きく近付いたと言える。

■ビッグチャンス
 バルセロナ:  前半2回 後半5回 =7回
 Rマドリード: 前半3回 後半3回 =6回

■好調そうな選手・調子の悪そうな選手
 バルセロナ:●アビダル(ロナウジーニョに使ってもらえずにオーバーラップが減って攻撃の厚みを加えられず)
 Rマドリード:○ペペ(失敗もあったが積極的な守備)、○ジュリオ・バチスタ(攻撃時には必ずゴール前に絡んでアクセント)