9月15日(土) バレンシア2 - 1バジャドリード(@WOWOW)

 バレンシアが、積極的なバジャドリードのしつこいプレスに苦しんで負けていてもおかしくない試合内容だったのに、終盤のラッキーゴールで勝利をもぎ取った、納得できない結果。

バレンシア  CLを控えて何箇所かターンオーバー。ビジャ、シルバ、マルチェナはベンチに温存。ビセンテやカネイラは負傷。アルベルダは休養?アリスメンディが先発し、モリエンテスと縦並びの2トップ。中盤の左サイドに新加入のフェルナンデス、中盤のセンターにサニー、センターバックにエルゲラ、右サイドバックにはミゲルではなくアレクシスが先発。GKはカニサレスのまま、ヒルデブラントの出番が回って来ない。
 序盤から相手の強烈なプレスに苦しみ、最終ラインからのビルドアップから苦しんだ。そのプレスさえかいくぐることができれば、地力の差でチャンスを創れることはできそうだが、その場面は少なかった。持ち味のサイド攻撃はホアキンくらいで、守備的な両サイドバックの参加もなく厚みがない。他方で、プレスから中盤でボールを奪われて速い攻撃を受け、守備陣の気が休まる時間帯がない。しかも序盤、クロスをGKカニサレスが軽率なキャッチミス(一応、守備に当たって変な回転が掛かっていたかも)、これを押し込まれて先制点まで失った。
 それでも、中盤でフェルナンデスがボールを奪いアリスメンディの放ったシュートがセーブされたこぼれ球をモリエンテスが押し込み、前半のうちに同点には追い付いた。しかし、逆転のチャンスはなかなか訪れず、仕方なく温存メンバーを早めに出さざるを得なくなった。まずシルバを投入すると、動き回ってボールを受けてくれたので流れを引き寄せることに成功した様子。しかし、次にホアキンに代えてビジャまで投入すると、シルバがサイドに回ったこともあって、ボールが落ち着かずに再びペースを失った。逆に、左サイドをさかんに崩されたり、最終ラインのラインコントロールに失敗したり、際どいピンチが増えていった。相手の攻撃の精度の低さに助けられた印象。
 ところがロスタイム直前、シルバがミドルシュートを放つと、これが守備に当たってGKの逆を突いてゴールイン、幸運にも逆転に成功。辛うじて勝利という結果だけは手に入れた。
 負けていてもおかしくなかった試合内容。さすがに、勝ったのにホームでブーイングを浴びていた。

バジャドリード  4-2-3-1の布陣。
 試合全体を通し、果敢に積極的な攻守を見せた。高い位置から厳しくプレスを掛けて相手の攻撃のリズムを失わせることに成功。さすがにプレスを交わされると、最終ラインだけの対応で厳しくなるが、それでもまずまずしのいでいた。ボールを奪ってからの素早い攻撃も見せたが、残念ながら最後のパスやクロスに精度を欠き、もったいない場面が多い。
 序盤、クロスを相手GKがこぼしたところをコメが押し込み、何と先制に成功。しかし、自陣でボールを失ってシュートを打たれると、GKビュテルが前にこぼしてしまい、押し込まれて同点に追い付かれた。それでも積極的な姿勢は失わず、もう一歩の攻撃を続けた。後半に一時的に押し込まれたが、再びペースを押し返すタフさも見せた。
 再び勝ち越すチャンスもあったが、ここで決められなかったのが痛かった。Pロペスのクロスからジョレンテがアクロバティックなオーバーヘッド気味のシュートを放ったが、GKの好セーブに弾かれた。途中出場のビクトルのパスを受けたジョレンテのシュートは外れ。パスカットしたカルボのパスから途中出場のカプテビジャがクロスを入れるが、誰にも合わず。終盤のシシのクロスも、(カプテビジャ?)がもう一歩届かない。
 すると終了間際、ミドルシュートを許すと、これが守備に当たってGKビュテルの逆を突く形となり、不運にも逆転されてしまった。引き分けどころか勝っていてもおかしくない試合内容だったのに、勝ち点で報われない非情な結果。
 好感の持てる試合内容で、ぜひ残留して欲しいチーム。攻撃の精度がもう少しあれば、残留はできるはず。

■ビッグチャンス
 バレンシア:   前半5回 後半4回 =9回
 バジャドリード: 前半2回 後半3回 =5回

■好調そうな選手・調子の悪そうな選手
 バジャドリード:○コメ、○ペドロ・ロペス(タイミングのいいオーバーラップを終盤まで続けた)

■印象に残った選手・注目した選手
○コメ(バジャドリード):トップ下で、当たり負けない力強いボールキープが印象に残った。パスセンスもまずまずありそう。得点はラッキー。