8月25日(土) セビージャ4 - 1ヘタフェ(@WOWOW)

 セビージャが、開始早々に先制点を失ったものの、ヘタフェが2人も退場者を出してくれたおかげで、後半一方的に攻め立てて結果的に幸運な快勝。

セビージャ  4-4-2の布陣。ハビ・ナバーロもエスキュデも新加入のブラルーズも負傷中、移籍志願のダニエル・アウベスも「負傷」を口実に欠場のため、ドラグティノビッチと新戦力のファシオのセンターバックに、右サイドバックにヒンケル、左サイドバックに本来中盤のプエルタが入った、急造の最終ライン。新戦力のケイタが中盤のセンター、アドリアーノ負傷のため、Bチームから昇格のカペルが中盤左サイドに先発。
 開始早々、緩い守備からFKを与えると、これを決められて先制点を許す、最悪の立ち上がり。その後も、中盤から積極的にプレスは掛けるものの、時折緩む場面も観られ、カウンターを許していい流れではなかった。
 しかし幸運なことに、前半のうちに相手に退場者が2人も出て、一方的にペースを握ることができた。持ち味の両サイドを使って、これでもかと攻め立てる。また、前半にプエルタが突然意識を失う不幸な事態もあったが、逆によりクロスの精度の高いドゥダを左サイドバックに(数的優位もあって迷いなく)投入することができたのも、結果としては幸運だった。
 前半は守りきられたものの、後半開始早々、そのドゥダのクロスをファーサイドのナバスが押し込み、まずは同点。さらに、再びドゥダのクロスをカヌーテがすらしたところをファビアーノが押し込み、ついに逆転。直後には、左サイドに上がってきたケイタの速いクロスにカヌーテが足で合わせ、突き放して勝負を決めた。ついでに終盤、3度ドゥダのクロスを途中出場のケルジャコフがヘッドで押し込み、駄目押し。
 圧倒的な数的優位なのだから、勝って当たり前。今シーズンの出来を評価できる試合ではなかった。

ヘタフェ  4-2-3-1の布陣。新戦力では、古巣相手のケパ、ウチェ、右サイドのパブロ・エルナンデス、センターバックのダニエル・ディアスが先発。ケパが1トップでウチェがトップ下。
 開始早々ウチェが仕掛けてもらったFKを、エルナンデスが直接決めていきなり先制に成功。その後も、パスをつないで攻撃をしっかり創ろうという姿勢が見れた。ただし、その組み立ての途中で失敗することがしばしば。守備は割りと安定感があり、際どいクロスを入れられても集中してよく守れていた。
 ところが前半途中でソウサが2枚目のイエローで早くも退場。これ1人だけなら、カウンター狙いに集中できてまだ何とかなったが、前半終盤にはコルテスも危険なタックルで一発退場、9人になってはさすがに守備しかなくなって苦しくなった。攻め手はウチェとエルナンデスの個人技しかなく、これも多勢に無勢でなすすべなし。
 ついには後半開始早々にクロスから失点、同点に追い付かれた。さかんに攻め立てられながらもよく耐えてはいたが、再びクロスから失点、とうとう逆転された。これで守備の集中が切れると、もう2失点して勝負あり。
 11人対11人だったら、かなり面白い試合になったと思われ、非常に残念。パスをつないでいく攻撃と、ウチェやエルナンデスの高い能力には魅力があり、今シーズンも好成績を期待したい。

■ビッグチャンス
 セビージャ: 前半5回 後半13回 =18回
 ヘタフェ:  前半2回 後半1回 =3回

■好調そうな選手・調子の悪そうな選手
 セビージャ:○ヘスス・ナバス、○ドゥダ、○ケイタ(後半)
 ヘタフェ:○ウチェ、○パブロ・エルナンデス

■印象に残った選手・注目した選手
○ドゥダ(セビージャ):精度の高いクロスを連発、3アシスト。個人技で仕掛けることもできるし、中に切れ込んでのシュートも打てる。
○ケイタ(セビージャ):特に後半にはゴール前に出て攻撃に絡んだ。ボール奪取も上手そう。強烈なミドルシュートも見せた。
○ウチェ(ヘタフェ):力強いボールキープが魅力的。いい補強だろう。
○パブロ・エルナンデス(ヘタフェ):先制点の直接FKも良かったが、個人技もなかなかのもの。パスセンスも悪くない。