3月15日(土) ローマ2 - 1ミラン(@スカパー)

(ミランの布陣)

              パト
 
       セードルフ     カカ

  アンブロジーニ   ピルロ   ガットゥーゾ

ファバッリ  カラーゼ  マルディーニ   オッド

              カラチ

 ミランが、攻撃の調子の出ないローマ相手に先制点を取ってその後もチャンスがあったのに、追加点を取り損ねて結局は逆転負け。

ローマ
[試合前]ユベントス戦やCLのRマドリード第1戦の頃に比べると、すっかり勢いを取り戻した様子。首位インテルがガタガタしている今が、差を詰めるチャンス。
 2列目は、ブチニッチをベンチに残したいつもの面子。ボランチにはピサーロが先発。メクセス負傷でパヌッチがセンターバックに入り、右サイドバックはシシーニョ。
[試合内容]中盤の守備がやや緩く、相手に攻撃をさせた妙な立ち上がり。トッティが厳しく抑えられて攻撃のリズムも上がらず、流れを掴みきれない。
 ようやく前半中頃からエンジンが掛かり始めた印象だが、最近の好調時に比べると、相手の守備との力関係もあるものの、攻撃の迫力や精度が出ない。セットプレーもうまく合わない。デ・ロッシのクロスをトッティが落としてゴール前のペロッタに渡るが、シュートに持ち込めず。また、タッデイの浮き球パスからトッティが最終ラインの裏を取ってシュートを放つが、これは外れ。
 一方で守備は、中盤が甘くやはり隙を見せている。後半には、Pエリア内でパスを通されて際どいシュートを許し、また、シシーニョ等が動きに釣られてシュートコースを空けGKドーニが好セーブを強いられる場面も。そして、トネットの裏を突かれてサイドを崩され、そのクロスから先制点を決められた。
 その後も、バランスを欠いた守備は安定感を欠き、ワンツーで決定機を創られたり、フアンが交わされてGKと1対1の形を許しながらシミュレーションで助けられたり、追加点のおそれも高かった。他方で、失点前後でブチニッチやジュリを投入して攻撃陣に手を加えたが、相手の守備を破れず苦しい状況だった。
 しかし残り15分を切った所で、シシーニョのアーリークロスのこぼれ球を拾ったトッティのパスはブチニッチに入らなかったものの、そのこぼれ球を拾ったペロッタのパスからジュリがボレー、当たり損ねのシュートが入ってくれ、何とか同点に持ち込んだ。すると、途端に攻撃の勢いが増した。そしてその数分後、デ・ロッシのフィードからブチニッチがオフサイドラインの裏に抜け出すことに成功、一気に逆転を決めた。
 結果として交代策が功を奏し、大きな逆転勝利。
[試合後]同点に追い付くまでは、勝てるような内容ではなかったはず。ビッグゲームの割りにはテンションの低い印象だった。次節のダービーやCLの対戦相手決定に気持ちが移っていたのか。

ミラン
[試合前]4位争いのためにはアウェイでも勝っておきたいところだが、最近は苦手のローマだけに、引き分けで御の字のはず。
 前節から2人変更。セードルフが復帰してカカと2シャドーを組み、パトを1トップにした4-3-2-1の布陣に変更。ガットゥーゾが出場停止から復帰。最終ラインの変更なし。ネスタやインザーギ、ヤンクロフスキーは間に合わず。古巣相手のエメルソンはいつものとおりベンチスタート。同じくカフーは負傷。
[試合内容]前半途中までは、相手の中盤が厳しく来ないこともあって、割りとペースを握ることができた。テンポよくパスをつなぐ場面も少なくなかったが、全体的に動きが少なく、相手同様に攻撃の迫力は薄い。サイドを複数で仕掛ける状態もほとんどなく、クロスからゴール前に複数入る場面も少なく、攻撃の厚みがない。前半中頃、右サイドに仕掛けたセードルフのクロスにカカがヘッドで合わせたが、弱くGKに抑えられた。
 徐々に相手にペースが渡って行ったが、守備はまずまず厳しく対応でき、相手の攻撃のリズムが上がることを阻んだ。
 後半に入るとチャンスを連発し、流れが傾いた様子。Pエリア内でセードルフがカカにパスを通し、カカが至近距離からシュートを放つが、GKに弾かれてしまう。また、ファバッリ等が相手を釣ってコースを空けた所をセードルフが狙うが、シュートは好セーブに阻まれた。そして、ピルロのパスからサイドの裏に飛び出したオッドが折り返すと、カカがシュートを沈め、待望の先制点を挙げた。
 さらに畳み掛け、突き放すチャンス。パトとのワンツーからセードルフが抜け出したが、GKを交わしてバランスを崩し、何とか当てたシュートは守備にクリアされた。また、ゴール前で守備を引き付けたピルロのパスからカカがシュートを叩くが、これはGK正面。さらに、パトが1人交わしてGKと1対1の局面を迎えたのに、安易にPK狙いのダイブをかまして決定機をつぶした。追加点を取り損ねると、セードルフを下げてエメルソンを投入、逃げ切り体制に入った。
 ところが、不運にもゴール前の混戦から同点シュートを決められてしまい、目算が狂う。それだけならまだましだったが、その数分後には、オフサイドを取り損ねて(オッドの判断ミス?)逆転も許してしまう。遅れてジラルディーノを投入したものの、カカが負傷交代してしまい、攻撃の核2人がいない状態に。ロスタイム、パトのパスを受けたオッドのクロスにジラルディーノと途中出場のパロスキは届かず、そのこぼれ球からピルロのクロスにジラルディーノのヘッドも届かない。
 選手交代の当てが外れ、厳しい逆転負け。
[試合後]内容的には悪い出来ではなかったのに、結果が付いて来ない。セードルフが戻って来たのに、今度はカカが負傷するとは、ツいていない。

■ビッグチャンス
 ローマ: 前半1回 後半4回 =5回(同点以降=4回)
 ミラン: 前半2回 後半6回 =11回(セードルフ交代後=0回)

■好調そうな選手・調子の悪そうな選手
 ミラン:○セードルフ(パスセンス、カカやパトとのコンビネーション)、○マルディーニ(守備)