4月5日(土) アーセナル1 - 1リバプール(@J Sports)

 アーセナルが、第2ラウンドでもリバプールの思い通りに試合を進められ、再び痛い引き分け止まり。

アーセナル
[試合前]同一カード3連戦の2つ目。プレミアもCLも余裕がない。
 しかし、相手と申し合わせたかのように、勝ち切れなかった前戦CLから5人も変更。ファン・ペルシーが負傷、アデバイヨルやフレブ、クリシーをベンチに温存。ベントナーの1トップとし、ジウベルト・シウバを中盤の底に入れ、4-1-4-1の布陣に変更。ウォルコットが中盤の左サイドに入った。両サイドバックは、右にホイト、左にトラオレを先発させ、トゥレはセンターバックに戻った。
[試合内容]メンバーを入れ替えた影響か、攻撃のリズムが出ず、むしろ相手のペースを許した。特に前半途中までは中盤を突破することすらできず、チャンスすら創れない。仕方のないところだがCLと比べてテンション低い印象も。一方で守備のチェックは緩く、前線でのポストをしきりに許していた。ノーチェックでラストパスをトゥレの裏に通された決定機すらあった。
 それでも30分頃からようやくチャンスまで結び付け始めた。フラミニからウォルコットへのパスがカットされたこぼれ球がベントナーに流れて来たが、勢いのないシュートがGK正面。また、シウバのパスからエブエがオフサイドをかいくぐった決定機もあったが、シュートを打たずに中のセスクへの折り返しは守備にカットされた。ところが、そのリズムを出し始めた最中の前半終盤、ロングフィードからつながれてしまい、あっけなく先制点を失った。
 しかし後半序盤、CKからトゥレのヘッドは外れたものの、FKからベントナーがヘッドを決め、割りと残り時間の多い所で同点に追い付いた。ここで、アデバイヨルを投入して4-3-3のような布陣に変更した様子、積極的に勝ちに出た。ベントナーが中央にいる時より動きの質がよく、リズムも戻って行く。さらにクリシーやフラミニといったレギュラー陣を出し、CLでのリスクを負った采配。
 しかし、相手の粘る守備に阻まれ、なかなか次の1点をこじ開けられない。CKの流れからクリシーのクロスにフラミニが体ごと飛び込むが、シュートは外れ。また終盤には、ベントナーがフリーのフラミニにパスを渡したが、トラップを流してしまってシュートもできなかった。エンジンの掛かりが遅く引き分け止まり。
[試合後]プレミアとCLどちらにとってもダメージのある引き分け。2月以降、勝ち切れない試合がかなり増えた。

リバプール
[試合前]CLについては大きな可能性。
 アドバンテージを持ち帰ることができた前戦CLから8人も変更、明らかにCL重視。変更しなかったのはGKレイナと、最終ラインのシュクルテルとキャラガーのみ。トーレスやジェラード、ヒーピアはベンチに温存、カイトやバベル、チャビ・アロンソは休養。マスチェラーノは出場停止中(2/3)。中盤の底にプレシなる選手を先発させ、4-1-4-1の布陣かな。1トップにクラウチ。
[試合内容]おそらく引き分けで十分な姿勢だったはずだが、中盤の守備が機能して流れ悪くなかった。むしろ、クラウチのポストプレーも効いていて、ペースを握っていたかも。初登場のプレシも、フィジカルで守備に効いているし落ち着いてパスを通し、全く悪くない。序盤には、ルーカスのパスカットからクラウチが珍しくミドルシュートを狙ったが、好セーブに阻まれた。また、クラウチのポストプレーからリーセが抜け出す決定機もあったが、右足でのシュートになって外れ。
 前半途中から相手のエンジンが掛かり始めると、押し込まれるようになり、オフサイドを取り損ねた危険な場面も発生していた。それでも前半終盤、GKレイナのロングフィードからクラウチが落とすと、拾ったベナユンからリターンを受けたクラウチが切り返しからシュートを決め、先制に成功。理想的な展開。
 しかし後半序盤、前戦CLの失点同様、立て続けにセットプレーからマークを外す守備を見せてしまう。1つ目は外してもらえたが、2つ目はさすがに決められ、同点に追い付かれた。途端に、ペナントやベナユン等、自陣でボールを失うミスが増え始め、流れが悪くなっていく。
 それでも、ジェラードや、ボロニン、トーレスと攻撃的な選手交代を行い、相手にも脅威を与えた。クラウチのクロスをボロニンがゴール前でうまくトラップした決定機は、右足アウトのシュートで外した。また終盤、ルーカスのパスからボロニンが抜け出したチャンスは、GKを交わして角度がなくなり決められず。相手の攻撃は粘り強く集中してしのぎ、引き分けに持ち込んだ。
[試合後]再び狙い通りの満足できる結果。CLに向けて、ローテーション成功という身体的・精神的アドバンテージも手に入れた。

■ビッグチャンス
 アーセナル: 前半3回 後半4回 =7回
 リバプール: 前半4回 後半2回 =6回

■好調そうな選手・調子の悪そうな選手
 アーセナル:●ベントナー(特に前半、動き悪く思い切りも悪い。なのにセットプレーから同点弾。)、●ウォルコット(途中出場時に比べると、速いだけでドリブル大きくしてカットされてばかりで、切れ味薄い)
 リバプール:○クラウチ(特に前半、珍しく前向きのポストプレーで効果的)、○ルーカス(思っていたよりパスが正確)