12月22日(土) アーセナル2 - 1トッテナム・ホットスパー(@J Sports)

 アーセナルが、トッテナムに追い付かれた上にPKまで与えたものの、これをしのいだ直後にセットプレーで再び勝ち越しに成功、辛うじて勝利。

アーセナル
[試合前]2週連続のロンドン・ダービー。勝てばダブル。
 完全控え選手で臨んで勝ち抜いた前戦カーリング・カップから先発全員を変更。前のリーグ戦、チェルシー戦のメンバーに戻った。テリーを負傷させた後に自らも負傷交代したはずのエブエが、問題なく先発していた。ファン・ペルシーはなぜか休養らしい。
[試合内容]開始早々ゴール前に入り込んだフラミニが際どいシュートを放つ等、序盤は圧倒的に攻勢。しかし攻め立てながらも意外にチャンスを創れないまま、やや押し戻されてしまった。最終ラインと中盤の間で相手2トップにボールを受けさせてしまう場面が目立ち、長いボールやこぼれ球でも相手に拾わせてしまっており、一方的な展開にできない。相手が攻撃に人数を掛けて来ないため、守備が崩されることはほとんどない。パス回しの完成度は高く、不用意な位置でボールを奪われることはほとんどない。
 逆にカウンターを仕掛ける場面は多かったが、相手の粘る守備に阻まれ、なかなかシュートにまで至らない。アデバイヨルも絡んだゴール前の混戦からエブエがシュートに持ち込むが、GKに弾かれた。前半終盤のCKに合わせたトゥレのヘッドもGKに阻まれた。
 しかし後半序盤、セスクがいったんロシツキーに預けてゴール前に入り込むと、戻してもらったボールをヒールでつなぎ、サイドでフリーになったアデバイヨルがシュートを決め、ようやく先制に成功。その後も相手に流れを渡すことなく、試合を進めるものと思われた。
 ところが後半中頃、突然に守備を立て続けに崩され、左サイドからクロスを許した1つ目はシュートをバーに当ててくれて助かったものの、同じく左サイドから崩された2つ目で同点弾に結び付けられてしまう。さらにFKのこぼれ球を拾われると、トゥレが不用意に飛び込んでPKまで与え、逆転されるピンチに陥った。しかし、これをGKアルムニアが止めてくれたのが大きかった。
 するとその直後、CKから途中出場したばかりのベントナーがノーマークでヘッドを叩き込み、逆に再び勝ち越すことができた。その後は、相手の雑な攻撃にも助けられ、無難に逃げ切り。
[試合後]圧倒的に守備を崩す場面は、好調時に比べれば少なくなった印象。それでも勝ち切ることができるのだから、やはり優勝候補。

トッテナム
[試合前]復調を感じる中、最大のライバルを相手に食い下がることができるかどうか。
 主力で臨んだ前戦カーリング・カップから3人変更。ベルバトフのパートナーは、デフォーに代わって出場停止明けのキーン。ジーナスは負傷で中盤センターには若手のオハーラが初先発。前戦カップ戦で退場したゾコラは出場停止(1/3)で、シンボンダがセンターバックに回り、右サイドバックには本職外のタイーニオ。選手構成に難を抱える上、コンディション的にも不利。
[試合内容]立ち上がりは押し込まれて厳しい状況だったが、この時間帯を耐えて序盤を過ぎる頃には押し戻すことに成功。崩されそうな場面はあるものの、中央はよく粘って際どいシュートを浴びることは割と少ない。前半は、終盤のCKからシンボンダがかぶってヘッドを許したのが一番危なかった。
 相手のパス回しを中盤で食い止めることができないため、マイボールにする位置がかなり低く、しかも切り替えから攻め上がる選手も少ないため、速いカウンターができない。相手の守備に待ち構えられる状態の攻撃となり、ビルドアップの段階で苦労し、マルブランクに運んでもらうか、長いボールをベルバトフ等に入れるパターンのみ。バックパスも多い。結局はフィニッシュの形に至らないまま、逆にカウンターを受けてしまう場面が目立つ。
 そして後半序盤、ついに守備を崩されてしまい、パス交換で中に守備が引き付けられてしまってサイドでフリーになった相手にシュートを決められ、先制点を失った。
 それでもなかなか攻撃の流れを引き寄せられず苦労していたが、ようやく後半中頃にチャンス。サイドから仕掛けたレノンのクロスをファーサイドで受けたキーンは、フリーのシュートをバーに直撃してしまった。しかしその直後、カブールのフィードをサイドで受けたキーンがヒールで戻すと、ベルバトフが狭いコースを強烈にぶち抜き、同点に追い付くことに成功。さらに、FKのこぼれ球からベルバトフがPエリア内でボールをキープすると、相手が飛び込んでくれてPKまで獲得、逆転の千載一遇のチャンス。ところが、これをキーンが決められず、流れを明け渡してしまった。
 するとその直後、CKから途中出場のハドルストーンがマークに付き切れず、フリーでヘッドを許してしまい、再びリードを失った。終盤の反撃も、ベルバトフが雑なプレーでチャンスをつぶす場面ばかりが目立ち、再び追い付くことはできなかった。
[試合後]もったいない試合展開。PKさえ決めていれば、勝ち点を持ち帰る可能性はあっただろうに。急造の最終ラインにもかかわらず、引き続き守備はまずまずの出来だったのは救い。

■ビッグチャンス
 アーセナル: 前半3回 後半3回 =6回
 トッテナム: 前半1回 後半2回 =3回

■好調そうな選手・調子の悪そうな選手
 トッテナム:○●ベルバトフ(間違いなく最も可能性のある攻撃の中心だったが、終盤は相手の激しい当たりに嫌気を差して雑なプレーに終始)