12月1日(土) アストン・ビラ1 - 2アーセナル(@NHK-BS)

 アーセナルが、パス回しの完成度で上回って逆転、後半のアストン・ビラの猛攻もしのぎ、勝ち切った。

アストン・ビラ
[試合前]好調を続け、週中の前戦の快勝で6位に浮上。カリューが復帰していて、アグボンラホールと2トップを組んだ。4-4-2の布陣。中盤の右サイドはガードナー。GKは変わらずカーソン。レオ・コーカーは出場停止。
[試合内容]残念ながらパス回しの力で下回り、ホームにもかかわらずペースを握れない。相手の速いパス回しを中盤で食い止めることができず、自陣に押し込まれる時間が長い。他方でカリューになかなかボールが収まらず、攻撃が形創れない。ところが、1チャンスで流れに逆らって先制に成功。左サイドに仕掛けたカリューのクロスが守備に当たったこぼれ球から、ゴール前に詰めたガードナーがシュートを決めた。
 しかし、やはり劣勢な状態は変わらない。何とかPエリア内にボールや選手を入れないように奮闘はしたが、相手のパス回しに対応が遅れ、厳しい状態。そして前半中頃、ついに左サイドを崩されて折り返しからシュートを突き刺され、同点に。さらにピンチが続いた末、同じく左サイドからクロスを入れられ、ヘッドも許し、前半のうちに逆転されてしまう。
 後半になって何とか持ち直し、勢いで押し込む展開に持ち込むことができた。しかし、カリューにくさびを入れたりヤング等からクロスを入れたりとさかんに揺さぶりを掛けるが、なかなか堅い守備を崩すことができない。FKの流れからは、カリューがPエリア内で前を向くチャンスがあったがシュートミス、それを受けたラウルセンも守備に詰められてシュートを外した。またCKの流れからは、ヤングのクロスからカリューがヘッドを叩くことができたが、惜しくもバー直撃。
 全体的には、ポジションチェンジや2列目からの飛び出しといった流動的な動きが少なかった印象。後半はよく猛攻を仕掛けたが1点及ばず、敗れた。
[試合後]ホームで低迷期のチェルシーには勝てたものの、マンチェスターUとアーセナルには敗れ、やはり4強との差は感じられた。

アーセナル
[試合前]控え主体の前戦CLから7人変更。アデバイヨル1トップに負傷明けのフレブをトップ下に付けた、4-4-1-1の布陣。しかしセスクが負傷し、ディアラと負傷明けのフラミニが中盤で先発。ジウベルト・シウバはベンチ止まり。主力を温存した分、コンディション的には有利か。
[試合内容]序盤からリズムに乗ったパス回しでペースを握った。ゴール前に押し込み、さかんにパスを交換して相手の守備の隙を狙う。フラミニのパスからフレブが抜け出しかかったチャンスもあったが、守備に対応されてシュートはできず。
 ところがその流れの中、中盤でフラミニのパスがカットされたことをきっかけにサイドに展開されてクロスを入れられると、守備2人に当たったこぼれ球を決められ、ミスと不運が重なって先制点を失った。
 それでもそこからが真骨頂。しつこくパスを回して守備の切り崩しを図る。そのパスワークにほとんどミスがないのも驚異的。フラミニがセスクと遜色なくゴール前に絡んでくるのも目立つ。そして前半中頃、アデバイヨルとのワンツーでサイドに抜け出したエブエの折り返しをゴール前に入ったロシツキーが落とし、これをフラミニが叩き込んで、ついにゴールをこじ開けて同点に。さらにチャンスを続けた末、サニャのクロスからアデバイヨルが高い打点でヘッドを合わせ、前半のうちに逆転に成功した。
 後半になると、相手の必死の反撃に遭い、一転して防戦一方の展開。それでも、セットプレーの流れからは際どいピンチはあったものの、集中した守備でよく跳ね返し続けた。攻撃の方は、攻め疲れからかパス回しのサポートが減って、前半のようなリズムが消え失せ、カウンターも不発で、駄目押しのチャンスらしいチャンスは創れなかった。最後はジウベルト・シウバを入れて守備をさらに固め、逃げ切った。
[試合後]セスクがいなくてもパス回しの完成度が高い。後半耐え切った守備も十分に堅い。これでは、なかなかほころびが出て来ない。フレブは復帰戦で再負傷したかも。

■ビッグチャンス
 アストン・ビラ: 前半1回 後半3回 =4回
 アーセナル:   前半8回 後半0回 =8回

■好調そうな選手・調子の悪そうな選手
 アーセナル:○フラミニ(鋭いパス、ゴール前にも飛び出す運動量)