10月20日(土) エバートン1 - 2リバプール(@J Sports)

 マージーサイド・ダービーは、一発カウンターでエバートンに退場者を出させたリバプールが、PK2つで辛うじて逆転勝ち。

エバートン  4-4-2の布陣。ジョンソンやケイヒルは負傷中で、ヤクブとアニチェベの2トップ。ベテランのスタッブスがセンターバックで先発し、レスコットが左サイドバックに回った。ベンチに好調マクファデンを擁する。
 厳しくプレスを掛け、気持ちから来る勢いでペースを握った印象。しかし攻撃はうまく創れず、ボールの失い方が悪くてカウンターを受けるパターンも多い。
 それでも前半途中からは、シンプルなアーリークロス等で前線へ放り込み、あるいはCKやFKを取ってアルテタの精度の高いセットプレーでゴールを脅かしそうな気配。また、レスコットの前に上がるスペースがあり、そこを活用する場面も増えた。そして前半終盤、やはりCKの流れから、相手の自殺点で先制点が舞い込んだ。
 ところが後半序盤、やはりカウンターを受けると、ヒバートが相手に前に入られてPエリアで倒してしまい、PK&退場。同点に追い付かれた上に数的不利にも陥いった。
 それでも、2トップを崩さずに攻撃的な姿勢を見せた。ヤクブの惜しいミドルシュートもあった。しかし、さすがに後半途中から息切れし、2トップを残してラインを下げて一発狙いに切り替え。何度かピンチを迎えた末、ロスタイム、決定的なシュートをPネビルが手で止めてしまい、再びPK&退場。逆転を許した。終了間際には、ロングスローをゴール前で受けてキープしたレスコットが引っ張られたように観えたが、これはPKを取ってもらえず。
 1プレーで形成を逆転され、痛い逆転負け。流れからの攻撃の精度は、相変わらず低い印象。

リバプール  トーレス、チャビ・アロンソ、アッガー、キューウェルといったところは負傷中。ペナントやバベルはベンチに温存し、ジェラードが右サイドに、ベナユンが左サイドに回った。今日の2トップはカイトとボロニン。
 相手に勢いに押され気味で、カウンターが中心。序盤には、ベナユンのチャンスメイクからマイナスの折り返しをボロニンが狙うが、シュートはGK正面。前半は、それ以外に大きなチャンスなし。細かく速くパスを回す場面はあっても、守備を崩すところまでは至らない。
 守備時には、ジェラードが中に入って右サイドをボロニンが埋めているような印象。しかし、攻撃時にもジェラードが中にもよく入るため、右サイドのスペースが空いてしまい、相手左サイドバックのオーバーラップをさかんに許した。また、アーリークロスやセットプレーでゴール前に放り込まれてスクランブル状態を創られる場面も多い。そして前半終盤にCKの流れからボールを入れられると、ヒーピアがクリアをミスして自陣にゴールへ。自殺点で先制点をプレゼントしてしまった。
 ところが後半序盤、カウンターからボロニンのパスでジェラードが抜け出しかかると、倒されてPK獲得、同点に追い付いた。また、これで相手に退場者出たおかげで、スペースができて逆転のチャンスを創れるようになった。カウンターの形で、ベナユンとのワンツー崩れからサイドを突破したカイトがマイナスに折り返したが、フリーのリーセはシュートをふかしてしまった。また、CKの流れからこぼれ球を拾ったボロニンのシュートはGK正面、その跳ね返りを叩いたカイトのヘッドも枠の外へ。さらに、途中出場のバベルのパスをカイトがダイレクトではたいてシソコが抜け出した決定機もあったが、シュートを外し、この試合も決定力不足。
 しかしロスタイム、押し込んでシュートのこぼれ球から途中出場のルーカスが決定的なシュートを放つと、守備が手で止めてくれて再びPK、逆転に成功した。
 内容は悪かったが、1チャンスで形成を逆転して勝利。同点の状態でジェラードを引っ込めたため、勝てなかったら非難必至だったところ。低い決定力、ロングボールの放り込みに意外と苦しんだ守備、と課題は多い。

■ビッグチャンス
 エバートン: 前半2回 後半1回 =3回
 リバプール: 前半1回 後半6回 =7回

■好調そうな選手・調子の悪そうな選手
 エバートン:○レスコット(攻撃参加)
 リバプール:●シソコ