1月1日(火) サンフレッチェ広島0 - 2鹿島アントラーズ(@NHK総合)

 序盤に先制した鹿島が、広島の反撃を完封、取り損ね続けた追加点を最後に決めて優勝、2冠を達成。

広島
[試合前]理解不能だがJ1からの降格が決まってから吹っ切れたように天皇杯で快進撃、大番狂わせの優勝なるかどうか。
 柏木が出場停止のため、高萩が中盤の攻撃的な位置で先発。3-5-2の布陣で、森崎兄弟はともにボランチ、といつもに比べてやや守備的。ベンチのオプションが貧弱。
[試合内容]中盤で厳しくチェックを掛けてボールを奪い、速攻を仕掛ける狙いだったはず。佐藤のクロスを高萩が落とした所に平繁が飛び込む、といった形も観られた。ところが序盤、左サイドを崩されると、うまくシュートを決められて先制点を失ってしまう。
 これで計算が狂うと、逆に相手の厳しい守備に苦しみ、攻撃を封じられてしまう。速攻ができず、中盤でパスで組み立てることもできず、最終ラインからの長いボールが増える。ラインの裏を狙うパスを出す状況も創れない。それでもポイントになりそうなのは右サイドの駒野で、ここで1つ大仕事ができればチャンスに結びつきそうな印象。前半中頃には、槙野のパスでサイドに抜け出したその駒野が仕掛けてシュートに持ち込むが、タイミングを失って左足のシュートはブロックされた。また、高萩のサイドチェンジを受けた駒野は1対1からクロスを入れられず。他方でカウンターを受けるリスクは負っていたが、何とかかんとか1点差はキープ。
 後半になると、相手の中盤の守備が緩まったこともあって、前半に比べれば中盤でパスを回せるようになり、攻撃にややリズム。森崎浩のパスから佐藤がラインの裏を狙う動きも出始めた。60分過ぎには、(?)のサイドチェンジから服部がダイレクトで折り返して高萩がボレーを狙うが、うまくミートせず。
 しかしその後は、ゴール前を相手に固められてしまい、打開できなくなってしまう。終盤には最終ラインの盛田も槙野も前線に上げてパワープレーを仕掛けたが、切り崩せず。逆に終了間際にとうとう追加点を許し、勝負あり。
[試合後]やりたい攻撃ができたのが後半最初の20分だけでは厳しかった。来シーズンは、J2でもモチベーションを高く維持して戦えるかどうか。

鹿島
[試合前]J1優勝との2冠達成まであと一歩。
 ベストメンバーの4-4-2の布陣。ベンチにもメンバーが揃っている。
[試合内容]徐々にボールは支配し、小笠原を中心に大きな展開を含めてパスワークで守備の切り崩しを図る。そして序盤、マルキーニョスとのワンツーで右サイドを崩した内田が、角度のない位置から思い切りよくサイドネットにシュートを突き刺し、貴重な先制に成功。
 その後は中盤の守備の意識をいっそう高め、バランスのいい守備で相手にペースを渡さない。前線からも速いチェックで追い立て、ビルドアップを困難にした。左サイドの駒野から仕掛けられることはあったが、最後は止めて決定機までは許さず。
 他方でカウンター等で追加点を狙えそうな場面はあったが、うまく創り切れず。前半中頃、先制の場面同様に(?)のパスで(?)が抜け出して右サイドから崩したが、マイナスの折り返しはマルキーニョスに合わず。前半終盤のカウンターから、野沢のパスでマルキーニョスがPエリア内で1対1で仕掛けるが、抜き切れず。
 しかし後半になると疲労から中盤の守備が緩まり、相手に攻撃のリズムを与えてしまう。中盤の早い寄せができなくなって、ゴール前を固めるように。ラインの裏をパスで狙われたり、大きな展開からシュートに持ち込まれたりする場面もあったが、それでも決定的なシュートにまでは持ち込ませなかった。
 その一方で、突き放すチャンスも何度かあったが、決められない。FKに合わせたマルキーニョスのヘッドは、GKがわずかに触れたもののポスト直撃。マルキーニョスのシュートのこぼれ球からの決定機は、田代が決められず。本山のパスから抜け出したマルキーニョスは、簡単に倒れてシュートに持ち込めない(1枚イエローもらっていたのにシミュレーションを取られなくて良かったほど)。また、新井場のクロスから野沢のフリーのシュートはGK正面。
 このまま1点差でしのいで逃げ切りかと思われた終了間際、前線で起点を作った途中出場の柳沢が、仕掛けてから逆サイドにパスを通すと、これを途中出場のダニーロがこれまたサイドネットにシュートを突き刺し、やっと駄目押しに成功。
 守備で相手の攻撃を封じ、妥当な優勝。
[試合後]選手層的にもJ1優勝チームの力の差を見せ付け、2冠を達成。来シーズンは、最初から優勝争いに絡みたいところ。

■ビッグチャンス
 広島: 前半1回 後半2回 =3回
 鹿島: 前半1回 後半4回 =5回

■好調そうな選手・調子の悪そうな選手
 鹿島:○小笠原(攻撃よりもむしろ守備面)