遮熱のメカニズム | ふじもと農材企画ブログ

遮熱のメカニズム

太陽の光には




目に見える 可視光線


日焼けや物を劣化させる 紫外線


熱として感じる 赤外線




の3種類があるのは良く知られているかと思います。




作物の生育・光合成活動に必要なのは 可視光線


花や果実などの色付きに必要なのは 紫外線


作物が好む温度を左右(上下?)するのが 赤外線




です。




それらをどうコントロールし、作物の好む生育環境をいかに整備するか?


が、夏場の遮熱ネットに求められる条件です。




一昔前は遮光ネットも”寒冷紗”が代表的でした。現在は市場に出ている遮光・遮熱ネットのほとんどはポリエチレン製扁平糸の織物が主流になってきています。

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扁平糸(フラットヤーン)の織物。縦横交差している箇所は全面熱融着加工(4SステンシルバーSV50








各社の相違点は色と原料ポリエチレン+α。(厳密には織り方も様々ですが。)





この+αの部分が弊社製品で言うところの、”ステンレススパッタリング加工”であったり、散乱光扁平糸(←についてはまたの機会に詳しくご紹介します)、他社製品では不織布であったり、アルミ箔品などになります。




今回は色と+αの部分について触れたいと思います。





まず”色”に関して。




現在遮光/遮熱ネットの主流の色は3色、黒・白・シルバーに分かれます。




【黒色】


黒色は紫外線透過率が低く、可視光線を吸収しますので、遮光ネットというとまず想像されるのが黒色でしょう。

日傘に黒色が多い様に、遮光ネットとして黒色が普及したのは、紫外線透過率が低い(日傘のUVカット効果etc.~)⇒紫外線劣化を起こしにくい色だからです。同時に可視光線も吸収する、ということで遮光性が高いと言う理由からのようです。


その反面、可視光線同様、赤外線も吸収するので、温度が上がり易いと言えます。


意外と「暑苦しい!」と見た目のイメージを口にする農家さんが多いのも興味深い点です。




【白色】


白色の紫外線透過率は黒色約1.6%に対して19%前後となっています。


現在の農業用ネットはUV耐候剤入りが大前提ですので、短期的には耐久性に大差はないと思いますが、同量の耐候剤入り白色ネットと黒色ネットを比べると長期的経年劣化が少ないのは黒色になるでしょう。


しかし、白色は可視光線と赤外線を反射するので温度上昇防止効果は高いと言えます。


このような理由から最近では遮熱ネットとして用いられるネットは白色が多いのでしょう。また黒色とは逆に「ハウス内が明るく涼し気」という農家さんの声も納得です。

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(さんらんパールホワイト40)





【シルバー】


上記2色の中間的な存在がシルバーです。


黒色は温度が上がり易く、白色は導入当初の奇麗な白色から汚れによる遮光率の変化などの可能性があり、中間色のシルバーが遮光ネットではここ数年普及し続けている定番色と言えるでしょう。

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(エコノシルバーSV60)





つづいて+αの素材について。





【アルミ蒸着】


ポリエチレンシートにアルミを蒸着した物が農業用に使われています。


アルミは可視光線・紫外線・赤外線ともに反射する物性がとても高い素材なのですが、酸化しやすい性質も持っている素材です。


ポリエチレン+アルミ蒸着シート+ポリエチレンの三層構造のシートを農業用ネットの織物状にするには、シート状から扁平糸状に裁断する必要があり、風雨に晒されたり、裁断面への水分付着から酸化/腐食が起きてしまい各層が剥離することがあり、耐久性に少し不安がある素材だと思います。





その点をカバーすべく生まれたのが





【アルミ箔】


アルミ箔の遮熱ネットは文字通りアルミそのものを扁平糸状にして織物に組み込まれた物になります。アルミだけなので蒸着品のように剥離することはありませんが、ポリエチレンと伸縮性のないアルミ箔を組み合わせると、力の掛かり方に差が出たり(破断の可能性)、強度を出すための厚みがネットの収束性を犠牲にしてしまうことになります。


アルミ蒸着に比べ耐久性は高い物になっておりますが、やはりアルミの経年酸化の可能性、またネット状組成の点において取扱いに注意が必要になります。




【不織布】


白色が普及する要因になったのが、ポリエチレン不織布を遮熱ネットに用いられるようになったからです。


不織布とは、極細のポリエチレン糸、またはポリエステル糸などを特殊な技術で結合させたシート状の物です。


極細ポリエチレン糸の不織布は表面が平滑に仕上げられるため、白色による反射力が非常に高く、また極細糸が重なった立体的な構造により可視光線・紫外線・赤外線を透過し難い組成と考えられています。


奇麗な高白色状態が屋外での長期使用でどこまで長期継続できるか?不織布内に一部紫外線が入ると内部から劣化する可能性、耐久性が気になるところです。




さてここからが本題のステンレススパッタリングシリーズ。




【スパッタリング加工】


弊社ステンレススパッタリングシリーズは一部を除き、シルバーの基布ネットにステンレスを薄膜圧着加工した製品になります。





まずその加工法である【スパッタリング】とは。

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真空装置内で起こるスパッタリング加工イメージ





基布(ポリエチレン製ネット)の風合いを変化させずに金属を均一に薄く平滑に圧着する、精密機器などに使われる特殊な技術です。昨今主流のスマートフォンなど、タッチパネル内部のスクリーンにもこの技術が使われています。(タッチパネルに圧着させる金属は静電気に反応しやすい”銀”のようです。)


㎡あたりの金属使用料は小数点以下と極少量/ナノレベルであり、スパッタリング加工前後でネットの重量が大幅に変わることはありません。アルミ箔のようなパリパリ感もなく、剥離することもありません。ただし、意図的にゴシゴシ擦ったりすると剥離する可能性がありますのでご注意ください。




と言うと、”スパッタリング”という聞きなれない言葉・加工方法が注目されがちなのですが、重要なのは何を圧着させるか?です。






では、なぜステンレスなのか?


【ステンレス】


ステンレスは熱伝導率が低く(遮熱性)、耐食性(防錆)、耐候性(耐紫外線劣化)が非常に高い素材です。


太陽光の中で温度を上げる赤外線に対して、ステンレスは一部を受け止め一部を反射します。同時に可視光線を光沢により反射するので、温度を上げる2つの光をネット表面で抑止し、ハウス内に透過させない能力が非常に高い素材といえます。


またステンレスは錆ないので水分と反応/酸化⇒剥離することがありませんので、アルミとは似て非なる素材です。


そして白色系や不織布との大きな違いは、耐候性です。物を破壊する紫外線に対してステンレスは非常に高い強度を持ちます。屋外施設の金属部品、手すりや車止めなどのほとんどにステンレスが用いられていることからも、その耐候性は実証済みです。そのようなステンレスをネットの表面にコーティングすることで耐久性がUPするのです。


(注:ステンレス面を太陽側に向けて展張いただくことが必須です。)




もちろん白色同様に経年の汚れは発生しますが、スパッタリングネットは光沢/色による効果は副産物的特性であり、あくまでステンレス自体の遮熱効果が最大のポイントですので、汚れによる遮熱効果ダウンっということはほとんどありません。


またステンレスは静電気の発生抑止効果がありますので、埃の付着はポリエチレン単体よりは数段起こり難い性能も持っております。





【番外編】ステンレススパッタリング加工を施した農業用以外の製品。

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遮熱レースカーテン・日傘・アウトドアメーカーの夏用帽子など





06年5月に日本農業新聞に掲載された記事です。


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さて、そんな4Sスパッタリングネットシリーズ、お使いいただいている農家様にも高機能遮熱ネットと好評頂き発売以来25年を迎えております。

しかしながら、初めてお使いいただく際の購入決定は導入事例もさることながら、価格なども気になるところだと思います。





機能性などにご興味お持ちいただけましたら、お電話、メールでのご質問
、また資料請求も賜っておりますので、是非お気軽にご連絡くださいませ。




(資料発送後、こちらより改めてご連絡さしていただくことはございませんので、お気軽にお問い合わせください。)





価格お問い合わせ/見積もり依頼はHPより製品掲載ページ
ご覧いただき、





遮光率・品番・ご希望サイズ





をお伝えいただくとスムーズです。宜しくお願い致します。





拙い文章ならびに長文、最後までお読み頂きありがとうございました。







お問い合わせ、ご連絡、お待ちしております。m(_ _)m





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-スパッタリング農・園芸資材-

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