先生は花が好きだ。


近所の白木蓮が咲いた。

家に百合の花を飾った。

睡蓮の花が庭の池に咲くとは

さすがはA市のお譲さん

(わたしのことらしい)

と。花の話題がちらほらと。

通勤途中の公園のハンカチの木の花は

咲きましたか。

ほら気づけば

花についてお話したがる


先生は花が好きだ。


私にとって草花は日常の中の

僅かな彩にすぎなかった。

無論美しいと思うが

その花について詳しくしろうとか、

花を活けてみようみようとか、

そんな気持ちにはまだならなかった。


なぜゆえあなたは花が好きなのだ。


花を愛する人に

出会うたびに、

花と寄り添いながら

生きてみるのも

悪くはないかしら、

と思うのであります。



ああ

落ち着きのない

春の風。