せんせいが一番最近くださった曲です。

雨の日に、窓から道を見ていていたら、
あの娘がここにいたらいいのにナァと思った

来るはずもないのに、ドアの向こうから、トントンと
音がする。来るはずないのにね。(よかったらゆーちゅぶで)

そんな感じの素敵な曲です。

本当は植木ひとしを送ろうと思いましたが、
「雨なのでこっちにします」

と、この曲を送って下さいました。

雨の日ではありませんでしたが、

(と、勝手に音楽と自身を重ねてて、かなりイタイのですが、そのへんは
妄想なので、どうか大目に見てやってくださいww)

研究室のドアをトントンと叩いてみました。

「はい」

といつもの落ち着いた声が聞こえたので、ドアを開け
そろぅうりとドアの隙間から覗きこむと、

先生は最初「誰ぞや」といった顔してました。笑

そりゃぁ勿論、「行く」と言わないで勝手に行きましたからね。笑

「今、お忙しいですか」

「・・・いや

 忙しくないですよ」

せんせいは私の手持ち袋に目をやった。
なんか持ってきたな、みたいな意地悪な顔してました。笑

「せんせい、あんみつお好きですか」

「うむ、・・・
 好きですよ」

「せんせいがおっしゃった通りに、2人分しかかってきませんでしたよ、
しらたま入りと、入ってないのと迷ったのですが、結局しらたま入りにしました。」

せんせいの微笑に、

私は、しらたま入りを買うと決断したときの
頭のキレ味を授けてくださった、
神々しい「何か」に、えらく感謝したのでした。


「・・・お茶でも飲みますか」

「はいっ」

紅茶を淹れて下さった。

けれどもポットの
お湯が沸くまでの時間はなぜか無言だったので、
私も何を話したらよいか分からず、
無駄に緊張しました。

ポットの中身が徐徐にお湯に代わっていく。
ボゥボゥという音が、部屋中鳴り響く。

沈黙を破ったのは、せんせいだった。

「何か変わりましたか」

「うーん。」

生き方が、変わりました。

そう言いたかった。けれども、それを言うにはまだ早すぎる、
と思い、喉もとに出ていた言葉を抑えた。

けれども今は、せんせいに甘えていた院生時代より、
はるかに「必死に」日々を生きている。それは真実だ。


「今年は論文書く院生いるんですか」

「去年より、楽ですよ」

「どうしてです」

「一人、いませんからね。」

「・・・」

「・・・」

「・・・それって私ですか!!笑」

「そうそう」、と言わんばかりに微笑む先生。いつもの顔。


私はせんせいにかけていた迷惑を思い切り、悔いた。笑

それと同時に、せんせいはやっぱり、素敵だと思った。(文脈可笑しいけれどw)


先生は黙々とあんみつを食べている。


蜜を全て入れている。やはり、甘党。

「あんみつ、どうですか」

「・・・」

「また、普通のあんみつだ、とか言うんですか笑」


以前、私が地元のおまんじゅうもっていった時、

「これは、普通のまんじゅうですね。」と言ったから、

今回も、同様の結論に至るのではないかと
予想していたのだ。

「美味しいですよ」

せんせいは小さい声で言った。認めたくないのか、控えめな調子。笑


私は、おそらく、これでもかという

くらい、にこにこ微笑んでいただろう。

もし、客観的な、自分、というものがいたら、

自分で、自分の顔を見て、

なにこんな笑ってるんだ、ってつっこんだだろう。


しらたまも、寒天も、こしあんも、餅も、まめも、

全てが

私とせんせいの精神世界をつなぐ、

なんとも甘い共通項だった。