ルーエンをクリアして思いました。

あ、これ神ゲーだ…と。

いやはやかなり良かったです!もちろん多少の不満はあるんですよ?
スチルが別人だとかそこでスチル入れんのかよ!とか
ヤンデレ朝峰君ががっつり話に絡んでくるからルーエンと交流してる印象が薄いとか色々!
でも、そういうのを加味してもすごく良かった!
同級生二人のルートだとなんとなくしかわからなかった二つの指輪にまつわる秘密や
主人公の出生の秘密などがどんどん明かされていき、
純粋に伝奇モノとして楽しめました。

というかこのソラユメ、日常と非日常、学生生活とファンタジー要素のバランスがとてもいい。
設定は割とシンプルなのに、キャラごとに色々な切り口で
ストーリーが展開していくのでマンネリ感が全くありません。
今のところ目立った矛盾もありませんし…全部のルートで新たな感動があります。

…なんかルーエンルートの感想と言いつつゲームの総評みたいになってしまいましたが、
ソラユメで一番のメインというか、指輪を取り巻く物語が一番きちんと語られ
世界観もきちんと説明されるルートなので…
ルーエンルート=ソラユメと言っても過言ではない!
ときメモ4で言えば星川さんですよ!わかりづらいか!

ルート自体の感想としては、まず朝峰君との板挟み状態が辛い!
朝峰君の猛アプローチを交わしつつルーエンに尽くさなくてはいけません。
でも他の人の攻略時でも序盤から一緒にいてくれたルーエンには
かなり情が移っていたので、きちんと向き合うことが出来て良かったです。
伊月との過去、主人公の血筋、決着の付け方などはまさに王道!という感じ。
もちろんしっかり萌えて燃えました。
その中でも、ルーエンが「伊月は大切な友人だ」と言ってくれたのは嬉しかったな…
また人と悪魔の恋愛において必ず出てくる寿命問題も
少し切ないけど優しい方法で解決されていて感動しました。
もしかしたらここが一番の感動ポイントだったかも…
出会った頃のルーエンが「お前ら人間の一生なんて俺にとっては一瞬だ」
と言ってたことを思うと非常に泣けます。
弱いんですよね、人と人ならざる者の恋愛とか…
残りの人をクリアしたら、ぜひもう一度頭からプレイして
セリフに隠された意味や伏線を堪能したいと思ったルートでした。
ソラユメ最高や!
山瀬君クリアしました!
ちょっとプレイの間隔が空いてしまったのですが
いざプレイするとなんの問題もなく進みましたね。

さて、最初から主人公大好きの山瀬君ですが…良かった…
主人公が山瀬を意識してからのもどかしいやりとりが!微妙な距離感が!たまらない!!
主人公が結構積極的でちょいちょい小悪魔だったのも好印象でした。
一番ドキドキしたのはお祭りの準備から帰る時に抱きしめられたところです!
もう…ニヤニヤが止まりませんでしたよ。
友達以上恋人未満の人にあんなことされたら確実に好きになっちゃいますよね。
その後の展開でも、山瀬君の優しさやちょっとヘタレだけどすごく頼りになるところなんかが
存分に発揮されていて楽しくプレイできました。
ただ、どうみても朝峰君である謎の少年についての情報が全くないので
終盤で彼を中心に話が進んでいくようになると多少の置いてけぼり感が…
ルーエンとかをクリアすれば印象は変わるのでしょうか。
でも切ないすれ違いから想いを確かめ合うまでの過程が良かったので大満足ですね!
スチルもきれいだった…山瀬君は立ち絵も一番?くらいにイケメンですが
スチルは輪をかけてきれいでしたね。
特に浴衣の着付けと布団で寝るシーンのイケメンぶりは異常でした。
正面がいいんだろうなー。横顔も素敵なんだけど。

そうそう、プレイ中に餘部先輩がやたらちょっかいかけてきて気になってしまいました。
ビジュアル的にも好みなのですが…うーんどう見てもネタバレ要員なので後に回します!
次はルーエンか暁兄かな。
でもルーエンをクリアすると色々と感情移入してしまってやりにくそう…

「神様ゲーム」(著・麻耶雄嵩氏)読了。以下ネタバレありで感想。



麻耶いいかげんにしろ!!!!!!!!!



なんだこれは!児童向けですよ児童向け。

ホント限度を知らないと言うか、自由すぎるというか…


誤解を招かないように言っておくと、私はこういう作品がたまらなく好きです。

「夏と冬~」「螢」にも似たなんともいえずいやな読後感…
もうこれはこの人にしか書けないと言っていいと思う。

最終ページを読んだときに読者がせっせと構築してきた世界をぶちこわしてくれる

あのカタルシスはなかなか味わえませんからね。
でも、多感な時期にこれを読んでしまった子供はどう思うんでしょう…それが怖いですよね。
なんかわけわかんない本!とすぐ忘れるのか、

狂気に取り込まれて麻耶作品を読みふけるようになるのか…

私だったらおそらく後者かなぁ(笑)。
どの分野でも初めて読んだものは良くも悪くも心に残るので、

この本を最初に読んでミステリに興味を持ってしまった子供は
その後他のミステリを読んでみても物足りなく感じてしまうかもしれませんね。


主人公は、同じ町内にすむ仲間達と探偵団を結成する小学四年生。

町内で起きる連続野良猫バラバラ惨殺事件(まずここからしてどうかと思う)を追う傍ら、

「自分は神だ」と宣言するクラスメイトと親しくなっていく。

彼は猫殺しの犯人を名指しするが、事態はそれだけではとどまらず…


だいたいこんな感じのあらすじなんですが、まずすごいのは「神様」が本当に「神様」として存在していること。
彼の全知全能ぶりにはきっと何らかのトリックがあって、

後半でそれが明らかになるんだろう…と思っていたのですが、本当に「神様」のままでした。
しかも、救ってくれるタイプの神様ではなく単なる情報提供者であり観察者。
それと、主人公にとっては非常にきつい形で犯人に天誅を与えてもくれます。
単なる神様の被験体でしかない主人公は必死にあがき、推理しますが、

神様の突きつける残酷な真実に翻弄されるだけ。
一切の愛も救いもない形で物語は幕を閉じます。



…がっつりオチまでネタバレしてしまうと、


「主人公の好きな女の子が主人公の親といかがわしい行為に耽っていたところ、

主人公の親友がその現場を目撃。

女の子は親友を殺し親が偽装工作。神様に頼んで犯人に天誅を食らわせてもらうと、

女の子は主人公の目の前で串刺しになって死亡、

その後主人公の吹いたケーキの上のローソクの火が燃え移り

母親(ここで女の子とできていたのは母親だったと判明)が死亡」



じ、児童書でやる内容じゃねええええええええ!


中盤、大切な人を立て続けに失った苦しみを抱えつつ、

主人公は自分の父親が犯人だと推理するのです。

ここでも十分きついのに、最後の最後で残念実は母親でしたーなんて…なんて…


なんて素敵なんだ麻耶先生!この主人公は今後病むこと間違いなしですね!

出世の秘密も知らされてしまったことですし…


突飛な内容ばかりに目がいきがちですが、

密室トリックなんかはとても素直で分かりやすいものでしたよ。
その辺のバランス感覚はあるんだ…とちょっとびっくり(笑)。

まぁ単にその他がバランス崩壊しすぎなのもありますが。
まず主人公の誕生日プレゼントが「ジェノサイドロボ」って辺りからして飛ばしてますよね。


私はたまらなく好きだけど、子供への影響は心配なこの一冊。
ただ、全く新しい価値観に触れ、読書の楽しさを知るっていうことは

結構あることだと思うので、その点では有意義なのかもしれません。
まぁでも自分に子供ができても読ませないだろうなぁ…

こんなの親に勧められたら「何か意図があるんじゃないか?!」と勘ぐってしまいますよね。

あと作者紹介のページに「『夏と冬の奏鳴曲』でその理解不能さの余り非難の声さえも封じ込め、

一部の熱狂的なファンを得てすでにカルトと化す(by我孫子武丸)」とか書いてあって笑いました。
カルトねぇ…私ももはやそのカルト的なファンになってしまっている気がします(笑)。