移籍市場は閉幕した。


駆け込みで補強があるのだろうか、ギリギリまで目が離せない。

今年の市場の動きは例年に比べて活発であり、ファンサポーターの一喜一憂が連日のようにツイートされる。


そこで、今夏の移籍について数チーム挙げ、評価と展望をしていきたい。


私自身、最も良い補強を行い後半戦に期待できるのはサガン鳥栖と考えている。

もちろん、パリ五輪世代の生え抜きである松岡や東京五輪でワントップで最も出場機会の与えられた林の移籍は大きいのは間違いない。しかし、代役として獲得した白崎、小泉、岩崎はリードしていても勝ちきれなかった数試合で見えた鳥栖の弱みをしっかりカバーできるのではないだろうか。特に、小泉は中盤やサイドバックでもプレーでき、松岡の代わりだけでなく右サイドバックのバックアップとしても期待できる。鳥栖にとってはどうしても欲しかった戦力だったかもしれない。また、白崎の加入は鳥栖のサイドにドリブラータイプを置くのではなく、ゲームメイクができるためACLに向けて大きな戦力だ。

鳥栖がACLに行くために中盤の強度がそのまま維持できるか、途中交代の選手がしっかりと得点を決めれるかが必要となってくる。ぜひ、期待したいところだ。


ヴィッセル神戸は良くも悪くもどっちに転ぶか難しい。

古橋の今夏の移籍は想定内であったとは思うが、前半戦は古橋に頼りすぎたゲームが明らかに多すぎた。想定しているのであれば、チームの積み上げという点を考えれば複数のオプションを考えて試行錯誤していくべきだったかもしれない。つまり、古橋が抜けるということはまた新たに戦術が変わるということだ。大迫、武藤、ボージャンと名の知れた選手を補強はしたが、戦術の再構築には時間がかかるかも知れない。ここで三浦監督の指導者としての実力が試されるのだ。目先の結果を追い求める傾向が強いヴィッセルは、後半戦でつまずいたら解任もやむ終えない。

ギャンブル的要素が強い神戸の後半はある意味面白いのだ。


浦和レッズもヴィッセル神戸と同様に大型補強をしたが、今回はしっかりと浦和に合う選手であるか見極めがしっかりとされている印象を受ける。西野TDによる補強戦略は例年の浦和に合わない選手をネーミングだけで連れてくるスタイルとは一転し、無名であろうともリカルドサッカーに適応できれば獲得する、その成功例が小泉や明本だろう。そのような成功例がさらに増えることそして現有戦力の底力が上位、ACLへ近づくのではなかろうか。しかし、ライバルは多く、鳥栖や名古屋、神戸、鹿島などと簡単ではない。実際に順位の近い札幌にも負け、後半戦スタートからつまずく格好になってしまった。誰が出ても勝てるか、ロドリゲス監督の手腕に期待したい。


また、個人的に気になる選手も挙げていきたい。


まずは、横浜FCのブローダーセンだ。横浜FCは前半戦を最下位で終え、降格真っしぐらだ。今夏の補強で外国人5人を補強したが、やはり失点しないこと、これが勝ち点を積み上げる上で大事になってくる。つまり、勝たせられるGKの存在が大きいのだ。横浜FCは南、六反、市川と出場してきたが勝たせられるキーパーではなかった。そこで、ブローダーセンには勝たせられるGKになれる素質があり、ぜひともなって欲しいと思う。残留争いをしているチームのGKは優秀な選手が多い。ここで、勝ち点を重ねていち早く降格圏内を抜け出したいところだ。


また、横浜FMの杉本健勇にも期待したい。浦和ではなかなか活躍できずに今夏出場機会を求め、環境を変える決断をした。浦和よりも得点チャンスが多くあるため、ここで結果を残すか残さないかは今後の杉本健勇のキャリアが大きく変わるだろう。それだけに、彼の復活劇に期待大だ。

(※ 8/12の名古屋戦にて移籍後初ゴール)


後半戦はより厳しいリーグの戦いとなる。

ACLへ、そして残留へ向けたヒーロは誰になるのだろうか、目が離せない。