やば…
すごく可愛い…
すごくすごく可愛いんだけど…
本当に自分が告白してしまったのかわからなかったから、ジミニヒョンの様子を見ようと思ってリビングに来た。普段通りに見えたのに、僕の体が少し触れただけで顔を真っ赤にするジミニヒョンを見て、僕はすごく嬉しくなった。
もしかして…
もしかして、僕のこと…
少しは意識してくれてる、ってことなのかな…
でも、偶然かもしれない、と思って、ジミニヒョンの首筋に顔を近づけて「ジミニヒョン、なんかいい匂いする」と呟いてみた。途端に、ぱっとこちらを見て、「っ…シャワーっ…したからっ…」と言うジミニヒョンの耳は真っ赤だったし、焦っているように見えて、僕はまた嬉しくなった。
ちゃんと告白しなきゃ…
僕の部屋、連れて行っちゃダメかな…
なんて言って連れて行こう…
3人のヒョン達は、時折笑いながらドラマを観ている。僕はジミニヒョンの耳に唇を寄せて、他の2人には聞こえないように声をひそめて言った。
「ジミニヒョン、相談したいことがあるんだけど…」
「へ?」
ジミニヒョンは驚いた様子で目を見開いた。
「僕の部屋、来てくれませんか?」
「そ…相談って…何?」
僕の部屋で、ベッドに腰掛けたジミニヒョンが困惑したように僕を見つめて聞く。その顔を見たら、僕も急に緊張してきた。
こんな急展開になるなんて…
でもいい機会かもしれない、と僕は思った。こんな偶発的なことでもないと、僕は告白する気持ちを固めることはできなかったかもしれない。いつも、近くにいすぎて、気持ちを隠すことに慣れてしまっていたし、ジミニヒョンとどうにかなるなんてこと、半分諦めていた。
でも、さっきのジミニヒョンの顔…
僕の体が触れただけで、真っ赤になるジミニヒョンを見たら、もしかしたら何か始められる可能性があるのかもしれないと思った。椅子に座っていた僕は立ち上がって、ベッドに座るジミニヒョンの隣に、少し距離を置いて腰掛けた。
「あの、僕、昨日…酔っぱらって大切な人に変なこと言っちゃって…」
「え…」
ジミニヒョンの瞳が見開かれる。
「だから今日はちゃんと告白しますね…」
僕は言葉を切って、ジミニヒョンをじっと見た。
「愛してる、ジミニヒョン」
びくん、とジミニヒョンの肩が揺れた気がする。僕は緊張して、唇が乾いているのを感じた。
「ずっと、好きだった」
言い終えて、ジミニヒョンを見ると、こわばったように見える笑顔で糸目になった。
「そんな怖い顔しなくても…もちろんヒョンも愛してるってば」
あ、はぐらかそうとしてる…