*BL妄想

(ジョングク×ジミン)です

   苦手な方は閲覧ご注意ください

画像お借りしています

*BTS WORLD のアナザーストーリーのアナザーストーリーです☆




















Side JK







つないだジミンさんの手をぎゅっと握る。公園に行くまでの間に、道行く人が何人か僕とジミンさんを見たけれど、僕は気にせず、公園まで何も言わずに歩いた。



「ジョングガ



公園に着いて、木々に囲まれた小さな噴水の前で僕は手を離して、ジミンさんを見た。



「ごめんなさい、僕



「あ、謝んなくていいって」



僕が言うとジミンさんは慌てて言った。そして、一呼吸置くと僕に向かってふわりと微笑んだ。






「僕、ダンスやめたんだ」



「え




やめた




あんなに上手いのに




ジミンさんは再びにこりと笑うと「座ろ?」と呟いてベンチへ座った。僕も隣に腰かけた。



「ダンス大会に出るためにチームのメンバーと一生懸命練習してたんだけど」



「うん」



「おばあちゃんが入院して、僕がお餅屋さんをやることになって、やり始めたらお餅作るのが楽しすぎちゃって」



ジミンさんは僕の方を見て小さく苦笑いを浮かべた。



「倒れるまでやってダンスチームのメンバーに迷惑かけちゃってお餅屋さんに専念したかったのもあって、やめたんだ、ダンスすっぱりと」



僕は手の中にある、おばあさんが持たせてくれたお餅を見た。




お餅のためにダンスを




「でも、さっきジョングクがあんなに褒めてくれてダンスも嫌いになったわけじゃないし、どうにかしてダンスも続けていればよかった、ってちょっと思っちゃったんだよ、ごめんな」



ジミンさんが無理して明るく振る舞っているのがわかって、僕の胸は苦しくなった。




たぶん、この人は




情熱家で頑張り屋で、責任感もあって




「倒れちゃったんですか?」



「うんへへ。練習の追い込み時期にお餅作りのヤマ場も来ちゃって」



ジミンさんは恥ずかしげに肩をすくめた。



「バカだよな」



「ううんかっこいいです」



僕は心底そう思って言うと、ジミンさんを見つめた。