(ジョングク×ジミン)です
「ふ、あ…」
体をずるりと引き抜くと、ジミニヒョンはかすかに声をあげる。素早く体を清めてあげていると、ジミニヒョンの僕を見つめる瞳が、名残惜しさの色を帯びている気がして、僕はドキドキした。ジミニヒョンが僕の腕に手を伸ばしたから、隣に横になって、まだ熱の残る体を抱き寄せた。ジミニヒョンは、「ふふ」と小さく笑いを漏らした。目で笑いの意味を問うと、
「ついにシちゃったなー」
といたずらっ子みたいな答えが返ってきた。
…誰のせいだと…
「あんなのされたら我慢できないよ」
顔を寄せ、口を尖らせて言うとジミニヒョンはまたくすくす笑った。
「ごめんな、僕も我慢できなかったから」
「だから、わざと見せたの?」
ジミニヒョンはそれには答えず、「ふ」と笑って、起き上がった。さっき僕が脱がせたパジャマの上を羽織ってボタンを留めはじめる。その後ろ姿に少し寂しくなって、僕は起き上がって後ろからジミニヒョンを抱きしめた。
「ジミナ」
「ん」
「もう僕のものだよね?」
耳元でそう囁くと、ジミニヒョンは恥ずかしげに肩をすくめて少し笑った。
「他の人には、見せないでね?ここ…」
ボタンの止まったパジャマの襟から、手を忍び込ませて、とんとん、と指でなめらかな白をタップする。ジミニヒョンは「ふふふっ」と照れたような、それでいていたずらっぽい笑いを上げた。
「どうしよっかなあー」
「なんで!ダメだよ」
放っておいたら本当に他の人を誘惑しそうなジミニヒョンをきつく抱きしめる。ジミニヒョンはくっくっ、と笑いながら僕の腕の中で体勢を変えて、向き合う形になった。
「ふふ、かわいいな、お前」
小さな柔らかい手が僕の頰に触れるだけで、またどきん、と胸が跳ねた。
「…か…かわいいのはジミニだって」
「知ってる」
にっ、といたずらっぽく笑うジミニヒョンの手を取ると僕は再び彼をベ ッドに押 し倒 した。
「わっ…グガ…」
手首をぎゅっと握り、体を押し付けて、逃げられないようにするとジミニヒョンは目を丸くした。
「ジミニヒョンが…他の人のこと、誘惑する体力がなくなるまで抱くんだから」
半分冗談、だけど半分本気で呟くと、ジミニヒョンは小さく笑いながら「バカ…」と呟いた。
「あんなのすんの、お前にだけ、だよ…」
細いジミニヒョンの腕に抱き寄せられるまま、僕たちは長い長いキスをした。
…fin.