*BL妄想

(ジョングク×ジミン、テテ×ユンギ 他)です

   苦手な方は閲覧ご注意ください

*画像お借りしています


*第1話はこちら


























Side NM







バーのBGMが軽やかな曲に変わって俺は足で小さくリズムを取った。ジョングクにメッセージを送ってしまってからは、なんとなく心のつかえが取れた気がして気が楽になった。



「俺も、ジミンが飲んでたさっきのピンクのカクテル飲もうかな」



「似合わないですよ」



「ふふっ別にいいだろ」



くくっと笑うジミンを横目で見ながら、オーダーを済ませる。すぐに美しい色のカクテルが俺の前に置かれた。



「僕がステアしてあげます」



ジミンはにこ、と笑ってステア用のスプーンを手に取った。



「ナムジュニヒョンだと、グラスが壊れるかもしれないから」



「それくらいできるよ」



「いいえ、ダメです」



俺を見ていたずらっぽく微笑むジミンの唇に見とれる。




何もしないつもりだったけど




俺、大丈夫かな




ジミンは機嫌よさそうに、俺のカクテルを念入りにステアして、にこにこ笑って差し出した。



「はい、僕が混ぜたからすごく美味しくなりました」



ジミンが少し首を傾げたから、首元のネックレスがジミンの白い肌をころん、と滑る。慌てて視線をそらせた。



「ありがとう



一口飲むと、ジミンはまた面白そうに笑い出した。



「やっぱり似合わない



ジミンは顔を手で覆って下を向き、体を小刻みに揺らして笑った。ジミンの笑い方は時折俺を困惑させる。全力で笑っている感じが、可愛すぎるのだ。



「お前な



と言いながら、俺はジミンの二の腕を軽く押した。ジミンはひとしきり笑った後、顔を上げた。



「ナムジュニヒョンには、僕が贈ったカーディガンが似合ってます」



ジミンは得意そうに言った後、照れたように笑った。



「ありがとジミンのくれるものはいつも嬉しいよ」



俺は心の底からそう言った。ジミンの誕生日プレゼントが「外れた」ことはない。俺はジミンに何かもらうたびに、驚くばかりだった。「なんで俺より俺の欲しいものがわかるんだろう」と、いつも思った。



「ふふこの前のは、店で見かけてナムジュニヒョンのことがすぐ浮かんで気づいたらお会計してました」



いたずらっぽく笑うジミンにドキドキする。俺のことを考えているジミンがその日、その場所にいたと思うと体が熱くなった。




こんなこと言われたら、俺




何もしない自信が、どんどん




「んありがとな



口に出すと同時に、自然とジミンを抱き寄せていた。照明のせいか、目を細めて俺を見つめるジミンにどきりと胸が跳ねた。俺は素早く顔をジミンに近づけて、頰に軽く口付けた。逃げないジミンの頰は、見た目通りすべすべしている。




ジミンの香り







すごく甘い




「ナムジュニヒョ



ジミンが驚いた顔で俺を見たけれど、俺を止める効果はなかった。ジミンの細い顎を指で引き寄せて、ちゅ、と口づけする。



「ぁ



ジミンの唇から溢れるかすかな吐息が、何を意味するのかはわからない。ジミンの潤んだように見える瞳には、俺と、俺の背後の照明がぼんやりと映る。




「魅入られる」って英語でなんだっけ









…Ive got charmed by you.








思い出して頭の中でセンテンスを紡いだときには、ジミンの柔らかな唇を塞いでいた。