*BL妄想(ジョングク×ジミン)です
僕の隣に寝転んでしばらくじっとしていたジョングクが、いきなり顔をこちらに向けて、『どうでしたか?』と日本語で聞いた。唐突な日本語に僕は噴き出した。
「なっ…なんで日本語…」
「ふふ…」
ジョングクは照れくさそうに笑った。そして僕の背中に腕を回した。
「あっ…」
熱い手のひらで触れられると体がびくっと揺れた。そのままジョングクの手が僕の腰に伸びて強く抱き寄せられる。
「んっ…ぁ…」
「ふふ…また感じてる…の?」
ジョングクは嬉しそうに笑って目尻を下げた。不意の笑顔にドキドキして、僕はジョングクの腕の中に顔を埋めた。
「イ ったばっかだから…しょうがないだろ!」
小さく呟いて、ジョングクの顔を見る。ジョングクはじっと僕を見つめていて、僕の胸はさらにうるさくなった。
「な、なに…」
「昨日僕、酔っ払ったよね」
「うん、ホント大変だったよ」
ジョングクは僕を真剣な顔で見つめると、口を開いた。
「酔ったから、ジミニヒョンの本気の『好き』聞きたいな…」
「え…」
一気に昨日の夜のことが蘇ってきた。
「え…言ったじゃん」
僕が言うとジョングクは困ったように首を傾げた。
「酔ってたから…もっかい聞きたくて…」
「ふふっ…」
可愛い奴。
僕はジョングクの腕から這い上がって、彼の顔の前にひょこ、と顔を出した。鼻と鼻が触れ合う距離だ。
「好きだよ…ジョングク」
僕が真面目に言うと、珍しくジョングクの頰はほんのりピンク色に染まっていく。
「照れんなよー!こっちが照れるだろ!」
「だ、だって…なんか嬉しくて…その…」
ジョングクが顔を傾けて、自分の唇を僕の唇に、かすかに触れさせる。
「ジミニヒョン、いつも…照れるから…」
「ぁ…ふ…」
ジョングクの指が僕の耳に触れて、そのまま頰にそっと置かれた。薄く唇を開くと、そこへゆっくりとジョングクの熱が触れる。ちゅ…とかすかな音が互いの唇へと消えていく。
「僕も…好き…」
唇を触れ合わせたまま、吐息交じりに言われると、頭がくらくらした。熱を絡ませあうと、さっき一度は放たれた熱が、また体の奥に集まってくるような気がする。