*BL妄想(ジョングク×ジミン)です
僕がカクテルを飲み干して
「…酔いましたよ」
と真顔で言うと、ジミニヒョンはけらけら笑った。
「バカ、嘘つくな」
「ふふ…もう一杯頼もう」
店員さんを呼んで注文して、届いた強めのお酒を僕は再び、ぐい、と飲み干した。
「わぁ、グガ、大丈夫か?」
ジミニヒョンが目を丸くする。
…ジミニヒョンだって、いつもやってるくせに…
僕はいつまで子供扱いされんのかな…
少し不満を覚えて、口を尖らせて「酔ったよ…言ってよ?」とねだると、ジミニヒョンは照れたように身をよじる。
「えぇ?…あの…好き…ふはっ」
ジミニヒョンはこらえきれず笑い出して、僕はますます口を尖らせた。
「だめ、ちゃんと言ってってば。ジミニヒョンも飲んで?僕も飲むから」
「なんなんだよお前今日」
くすくす笑いながら体を揺らすから、ジミニヒョンの体が僕にぶつかる。その体が熱くて、今すぐ帰ってベッドで抱き合いたくなった。でも、今夜みたいな機会があまり持てないことも確かで…
僕は店員さんに頼んで、飲み慣れた焼酎のボトルを持ってきてもらった。
「今夜はジミニヒョンの本気を聞くまで帰らないから」
「なっ…なんでそうなるんだよ」
ジミニヒョンはけらけら笑いながらも、お酒を作るのを手伝ってくれた。だけど、僕が、出来上がったお酒を一口飲み、
「好きだよ、ジミナ」
と言うと、途端に目を見開いて僕を見た後真っ赤になった。
はぁ、可愛い…
ジミニヒョン、酔っ払っても全然赤くなんないのに…
僕はどぎまぎして、何度も杯に唇をつけた。ジミニヒョンは、黙ったまま、少し考えているようだったけれど、突然自分のカクテルを飲み干した。それから、僕の肩に片手をかけて、その上に顎を乗せた。
「好きだよ、ジョングク」
照れているのか小さな声で早口気味に言うと、ジミニヒョンはさっと離れた。
「これでいい、だろ!」
ジミニヒョンは両の手で顔を隠して、テーブルに突っ伏して身をよじった。ジタバタ照れているのが本当に可愛くて、僕の頰はまた緩んだ。
「だめ、『愛してる』って言ってくれなきゃ」
「お前言ってないじゃん」
「ジミニヒョン、愛してるー!」
抱きついて小さく叫ぶと、けらけら笑うジミニヒョンがバシバシと背中を叩いた。
ああ、楽しい。
ジミニヒョンといるとすごく幸せだなあ…