BL妄想(ジョングク×ジミン)です
苦手な方は閲覧ご注意ください



「誕生日を君と」第1話→こちらから☆

























Side JK







「ん…」


鼻にかかるような吐息が甘くて、僕はジミニヒョンを抱  きしめる腕に力を込めた。温かい体は、筋肉が付いているのにしなやかで抱  き心地がいい。唇をこじ開けて、熱を触  れ合わせる。同時にジミニヒョンの背  中  に手を回して、シャツの裾から手を忍び込ませる。


「んんっ…んっ…」


すぐにびくっ、と反応するジミニヒョンの声は、僕が唇を塞いでいるせいでくぐもっている。背  骨  に沿って指を  は  わせると、ジミニヒョンは「あっ…こらっ…」と慌てたような声を上げた。僕はジミニヒョンを抱  きすく  めると、そのままベ  ッドに倒れこんだ。


「ぁ…グガ…」


仰向けになったジミニヒョンに覆いかぶさって首  筋に唇を押し付ける。


「グガ…ほら、スマホ…メッセージきてるよ…」


僕の  体  の下でジミニヒョンがきれぎれに言うので、やっとスマホがぶるぶる震えっぱなしなのに気づいた。僕はジミニヒョンから離れてスマホを操作して、通知が来ても震えたり音を出さないようにした。


「これで鳴らなくなった」


そしてすぐにスマホを置いてジミニヒョンの体にのしかかると、ジミニヒョンは目を丸くした。


「読まないのか?」


「僕の誕生日だから…」


僕の言葉に、ジミニヒョンは「ふふ」と笑って僕の肩を押した。


「誕生日なんだから、読まなきゃ」


「ちがうよ…誕生日だから…」


僕は仰向けのジミニヒョンと視線を合わせる位置に顔を戻して、額をくっつけた。


「グガ…」






「僕が一番欲しいものを一番にもらうんです」



そう言って僕は顎をほんの少し動かして、唇をジミニヒョンのそれに合わせる。目を大きく見開いたジミニヒョンの唇に、ちゅ、ちゅ、と立て続けにキスをした。


「グガ…」


「ジミニヒョンが欲しいって…言ったでしょ…」


「ぁ…」


首  筋  にキ  ス  を下ろしていきながら、シ  ャツのボタン一つ一つ外す。


「わ…」


シャツの下のタン  クトップをめくり上げたとき、僕はびっくりした。ジミニヒョンの、いつもは白い  わ  き腹が赤くなっていたからだ。


「どうしたのこれ?大丈夫?」


「あれ、なんだっけこれ…」


ジミニヒョンは身を起こして自分の体を確認して、合点がいったのか「ああ…」と言った。


「ひったくりを追いかけたから、そのときだ」