ジミニヒョンが僕の背中に両腕を回してきて、小さく「うん、僕も…」と頷くから、愛しくてたまらなくなる。
「でもみんなに迷惑かけられないだろ」
ヒョンの顔になって僕を見上げて諭すように話すジミニヒョンの額に僕はちゅっ、と軽くキスをした。
「グガ…そんなことしたら、余計我慢…できなくなる…」
吐息交じりの声で戸惑いを口にするジミニヒョンの頰に、僕はキスを下ろしていった。
「うん…」
頰に口付けながら、ジミニヒョンの唇を指でなぞる。
「ジミニヒョンは…我慢できるの?」
額同士をくっつけて至近距離で囁くと、ジミニヒョンは目を泳がせた。
「でき…るよ…大人だもん…んっ…」
ジミニヒョンが言い終わるやいなや唇を塞ぐ。最初はためらうように唇を閉ざしていたジミニヒョンだったけれど、きつく抱きしめると薄く唇を開いてくれた。
「…っ…ん…ふ…」
熱を絡ませあうと、昨夜みたいにちゅく、と水音が上がって途端に体温が上がりそうになる。
「ふ…ここ…んっ…だ…め…」
更衣室のドアの外から声が聞こえる。ジミニヒョンがジタバタし始めたので唇を離すと、真っ赤になったジミニヒョンが唇を拭っていた。
「バカ…ここじゃダメだろ」
「だって…宿舎帰ったら、絶対我慢できなくなるから」
僕の部屋でキスしたら…絶対キスだけじゃすまない…
「そう…だけど…」
ジミニヒョンはドアをちらりと気にしながら、僕の肩に両腕を乗せて視線を合わせた。
「よし、じゃあ勝負しよ」
「勝負?」
ジミニヒョンは僕を見上げたままにこにこ笑った。
「次の日に練習あるのに我慢できなくなった人は負け」
「いいですよ、やりましょう」
勝負と聞いて俄然我慢できる気がしてきた。
「負けたら何か罰ゲームをしなくちゃ」
「そうだな…」
ジミニヒョンは少し考えた後、いたずらっぽく笑った。