「緊張?」
「うん…緊張…今日もしたけど、全然違うやつ…」
僕の脳裏に、テヒョンイヒョンにもたれかかるジミニヒョンの姿が浮かんで来た。
「前から…思ってたんだけど…」
僕はジミニヒョンの上に覆いかぶさったまま、前から聞きたかったことを口に出した。
「僕って頼りないですか?」
「へ?」
ジミニヒョンの目が見開かれた。
「なんで?」
「だって…ジミニヒョン、怖い時とか、その…緊張する時とか…僕じゃなくてテヒョンイヒョンに頼ることが多いから」
「そうだっけ」
「ほら、この前の…バイキングに乗ったときも、ずっとテヒョンイヒョンの手握ってました」
「ああ…」
ジミニヒョンは思い出したように、頷くと、すぐに「ふふっ」と笑った。
「なんで笑うんですか?」
「や…お前、そんなの気にしてたの?」
「そりゃ、気になるよ」
思わず、強い口調でタメ口をきいてしまって僕は自分に慌てた。けれど、ジミニヒョンは気にしていない様子で口を開いた。
「あれはだって…ジョングギに情けないとこ見せたくないから…」
「ジミニヒョン…」
「お前に失望されたくないもん…だから」
ジミニヒョンは両腕を僕の首の後ろに伸ばした。
「気にしてるのは俺もだよ…」
ジミニヒョンはそのまま僕の頭を抱き寄せた。
ああ…ジミニヒョン…