僕が聞くとジミニヒョンは、うん、と頷くから、僕は親鳥みたいに唇で軽く小さなスナック菓子のかけらを挟んだ。
「あ…ジョングク…ん、」
菓子をジミニヒョンの唇に押し付けると、ジミニヒョンが唇で軽く挟んで受け取ってくれた。ふふふっ、という照れ笑いと、菓子をしゃくしゃく咀嚼する音がジミニヒョンの唇から漏れて、僕の腹の奥が、熱くなっていく。
「もっと…欲しいですか?」
僕が聞くと、ジミニヒョンは「え?うん…欲しい…かも…」と照れて身をよじりながら答えてくれた。
どうしよう…可愛くてたまらない…
僕は、スナック菓子のかけらを、今度は口の中に入れた。
「ジョングガ…」
顔を寄せると、少しだけ非難の混じったジミニヒョンの小さな声が僕を呼ぶ。僕はお構いなしに、ジミニヒョンの唇を塞いだ。
「…ん」
ジミニヒョンの唇が柔らかく開かれたかと思うと、ジミニヒョンの熱がそっと忍び込んできて、僕の口 内 の菓子に絡まった。僕が取られないように少し動かすと、「ん…」と追いかけて来るのが最高に可愛い。口の中で菓子を隠すようにすると、「んー」と唇を 触 れあわ せたまま不満気にうめいて怒られた。
「ふふっ」
「バカ…いじわるすんな」
唇を離すと、ジミニヒョンは僕を見て唇を尖らせた。
「欲しいんだから…ちゃんとして…」
あ…ジミニヒョン…
目を閉じたジミニヒョンが僕に顔を寄せて、唇を塞ぐ。すぐに入ってきたジミニヒョンの甘い熱が、素早く菓子をかすめとって行った。
「ふふっ…もらった…」
にこにこしながら、またもぐもぐとスナック菓子を食べるジミニヒョンに、体を寄せる。
「ジミニヒョン…キ ス…してもいいですか?」
「…今してただろ」
「それは…雛に餌やり…です…」
「もう、雛じゃな……んっ」
ジミニヒョンを抱 きすくめるようにして、唇を塞いだ。唇をなぞって、こじ開けて、熱を絡ませる。ちゅ、くちゅ、とあがる水音にあ お られる。強く 吸 うと、「ゃ…」とかすかな声が上がる。ジミニヒョンの腕が僕の背中に回って僕は嬉しくなった。今度はジミニヒョンからねだるように、こちらをくすぐるような動きをされて、頭の中が沸騰しそうになる。
ああ…もう、全部欲しいよ…ジミニヒョン…
唇を離して、ジミニヒョンを抱 きしめて、そのままゆっくりベ ッドに横たえた。
「あぁ…ジミニヒョン…」
「ジョングガ…」
ジミニヒョンは恥ずかしそうに手の甲で口元を覆った。
「なんか…緊張する」
