北朝鮮による拉致被害者で福井県小浜市職員の地村保志さん(60)が31日、定年退職を迎え同日午前の退職辞令交付式で松崎晃治市長から感謝状と辞令を受けた。
地村さんは2002年10月に妻の富貴恵さん(60)と帰国。03年4月に嘱託職員として採用され、06年からは正職員となった。観光交流課や生涯学習スポーツ課などに配属され、市の夏祭り「若狭マリンピア」の運営や若狭マラソンなどに携わった。
この日、市役所で行われた退職辞令交付式には地村さんら16人が出席。式の後、地村さんは市役所生活を振り返り「不慣れなこともありましたが、祖国日本で働ける喜び、家族とともに自由な暮らしを送る喜びを感じることができた幸せに満ちた13年間でした。今後は一国民、一市民として家族とともに平穏で実りのある第2の人生を歩んでいければと考えております」などとするコメントを出した。
妻の富貴恵さんは4月以降も県嶺南振興局の嘱託職員として勤務する。
この地域はタブーが多すぎて感慨深いものがありますなぁ