昨日、帰宅まで、あと数メートルというところで、
突然、動物が前方を横切りました。
顔は、カピバラそっくり。何か、悩み事を抱え、
深刻そうな顔。車で近づくこちらを全く気にする
素振りも見せず、俯き加減で、ただ、一直線に
小走りでした。
「何だろう?」
と気になり、調べてみますと、どうも、ヌートリアの
ようです。
でも、毛の生え具合、見た目の色が、どれも、
違います。事実を知りたくて、あちこち、写真、映
像を調べ続けるうち、よく似た物に出会いました。
やはり、ヌートリアのようです。
今まで、タヌキ、イタチなどは、自宅や、周辺で、
何度か目撃しました。
でも、ヌートリアは、初めてです。日本野生種の
タヌキやイタチと違い、毛皮目的に輸入され、需
要の減少から放逐、自然界で増殖、農産物や
生態系への影響で、今度は、「駆除」の対象に
されるという、二重の悲劇に見舞われています。
民家のすぐ傍で、野生動物を見られるのは、
特に、小動物などは、
「可愛い」
と思えて、嬉しいのですが、クマ・猿・鹿なども、
鋭い歯の付いた罠、猟銃の引き金に指を掛け、
照準を合わせているハンター達の「ニヤリ」とした
表情を思い浮かべる時、自分達の行いが、こう
いう結果を招いているということに、思いを巡らせ
ない人間とは、何て、罪作りな存在なのだろうと
思うのです。