日本人なら幼い頃からずっと言われてきたであろうこの言葉、この歳になってその通りやなーと痛感する。何をするにしても結局「継続力」が一番大事だと、今さらながらに気づく。
やり始めの頃は新しいことがいっぱいで、すぐに成長して楽しくなって何でも一生懸命にできる。でもある程度やり込んで慣れて、ある程度実力がつくと途端に成長曲線が緩やかになって退屈を感じてしまう。この「慣れ」というのは本当に厄介で、誰にも必ず訪れるし、一度慣れてしまうと殆どの場合初心に戻って小さなことに感動したり興奮したりできなくなる。その結果最初は楽しかったあんなことやこんなこともいつのまにか楽しくなくなってやめてしまう。
でも世の中で大成する人は必ずといっていいほど何かを「継続」している。しかも重要なこととして、ただダラダラと継続してるだけではなかなか成長してくれない。始めたての時と同じぐらい全力で、がむしゃらに、モチベーション高く続けない限りパフォーマンスはある程度で止まって慣れてしまう。「継続」はやり始めから時が経って、慣れれば慣れるほどそれに反比例して難しくなる。
自分はクライミングが好きで週に3回程度通っているが、なかなか成長しなくなってきた。始めてすぐの頃はどんどん上手くなって、登れる課題も増えて毎日のように成長した自分を感じれたけど最近はそんなことはない。同じようなレベルを行ったり来たりで足踏みしている。登ること自体は楽しいけど、あの頃と同じだけのモチベーションがあるかと聞かれれば即答できない。好きで始めたことでさえ難しいのだから、初心を忘れずに続けることがいかに難しいか分かる。自分より強くて毎日毎日高いモチベーションで取り組んでいる人を見ると本当に凄いなと思う。
趣味だけじゃなくて研究だって同じことが言える。研究室に入りたてのあの頃みたいなやる気はもう無くて、ただただその日の実験をこなすだけになっている。そしたらどんどん面白みがなくなってきてまたモチベーションが下がる悪循環になってしまっている。
言葉では同じ「継続」でも、高い意識でやるか低い意識でやるかで大きな差が生まれる。自分は特にこの(高い意識を保ったままでの)「継続」が苦手なので、意識して継続力を向上させないといけない。そのために何が重要か、まだ明確には分かっていないけど、とにかく毎日淡々と続けることから始めていこうと思った。