英検1級第4問は、ライティングです。第3問までとは違い、表現力を試されるのがこの大問であり、日本人が苦手としがちなところではないかと思います。第4問の書き出しには、"Write an essay on the given TOPIC covering three of the POINTS below."とあるので、与えられたトピックについて、三つ以上のポイントに触れながら200語程度の英作文を書くことが要求されます。TOPICの例としては、free tradeの是非や、 食糧問題の未来、マスメディアの社会への影響など、社会的な話題が多い印象を受けます。そのため、社会的な常識も必要にはなってきますが、前回の記事で書いたように、TIMENewsweekといった英文雑誌を読んでいればこうした話題に疎くならずに済むのではないかと思います。

 

ライティング、と言われると急に難色を示すのが多いというのが、家庭教師や個別教師のバイトをしていての日本の学生のイメージですが、その理由にはやはり、練習の機会に恵まれにくいというのがあると思います。リーディングやリスニングは教材に溢れていますが、ライティングはトピックはあったとしてもなかなか自分の作文を見てくれる人がいない。。。というのがライティングの学習における悩みどころではないでしょうか。

 

そこで、自分でできる自由英作文練習法として、lang8(ラングエイト)というサイトをお勧めしておきます。lang8は無料の英語添削サイトで、決して確かなクオリティを保証できるものではありませんが、ネイティブによる添削を無料で受けることができるというのは、身近に英文を添削してくれるネイティブがいない人にとってはかなりありがたいのではないでしょうか。ちなみにlang8はあくまで相互添削サイトなので、日本語を学習している人の日本語文を添削すると添削してもらいやすくなります。他人の添削をせずとも添削はしてもらえますが、日本語の添削なんてお茶の子さいさいですので、自分が添削してもらうチャンスを増やすためにもぜひ日本語の添削もしてみてはいかがでしょうか。

(参照URL: http://lang-8.com/ )

 

ライティングは自由に書ける分、時間さえあれば高得点を期待できる分野と言っていいと思います。ところが、多くの英検1級受験者は第3問までで時間を使ってしまい追われるようにして英作文を雑に仕上げるという感じになりがちだと思います。したがって、第4問の攻略には第3問までの問題を解くスピードをアップさせることがカギとなるでしょう。