強烈に“今生きていること”が恋しくなって、時間を止めたくなることがよくあるけれど、今夜もそう。
新しさも鮮やかさも感動もそのままに、愛おしい思い出は再体験できるようになったらいいな。人間は忘れる生き物で、それは大切な能力でもあるけれど、やっぱり自分が生きた時間を忘れるのは悲しいよ。流れていく時間は止まらないね。切ないね。切ない。まだ“今”に留まっていたいのに。流れていく、波みたいに止まらずにずっと。そこから逃れられないのはわかってるよ、時間の波もうやめて、私の愛おしい時間を流していかないでお願い。
大好きな人達が一人一人どこか離れた次元へ行ってしまって、帰ってくるかわからなくなって、ひとりになる不思議な夢を見た。鮮やかで美しい世界がそこにはあって、でも大好きな人は誰もいない。
上の方から、静かな声で誰かが言った。
「生きていて、触って存在を確かめられることに感謝するんだよ。」
「生きていて、触って存在を確かめられるうちに、沢山愛するんだよ。」
私は毎日毎日、「存在するっていうことを経験している」んだね。
“存在”を経験して、愛を学んでるんだね。
愛を持って、愛を受けて、生きていることに感動している自分がいることに今、気が付いたよ。
1年前になぐり書きしたノートを見つけた。
『沢山失敗して沢山折れてもいい。私はめばえだから、いくら踏まれたり芽を摘み取られても何回だって芽生えてやるよ。待ってろ、世界。』
”ここにいたんだね”って、”ずっと忘れていてごめんね”って、涙が出た。
私が求めているのは心の解放。それは、WhereでもWhatでもなく、Whoなんだ。
湧き起こるものが本物だね。紡いできた物語は私を裏切らないね。
新しさと鮮やかさと感動と感謝と、愛の詰まった人生を私にプレゼントするよ。
約束するよ。