突発的な松本へのプチ旅行からもう、1週間が経ってしまいました。


あ~~、あの青空と美味しいワインのひと時が夢のようです・・・。


2年前、ジュレ・ブランシェの霜田さんに教えてもらってから、ずっーと気になっていた小布施ワイン。


無農薬有機でぶどうを栽培して、ワインを醸造し、美味しいワインを作っている若手の醸造家さんがいることを聞いて、いつか一度、お話を聞いてみたい~と思っていたのでした。


無農薬で野菜を作るのだって大変なのに、ブドウを!ですよ!!!


どんな風に栽培しているのか、どんな畑なのか、にわか有機栽培菜園者としては、、興味津津だったのです。


その願いがかなって、小布施ワイナリーの曽我さんの話を直接聞きながら、ワインをいただける貴重な機会に参加してきました~!



今や、小布施ワインは、ワイン通のみならず、日本のワインの代表選手みたいになっているんですね!



初めに、スパークリングワインをいただきました。樽貯蔵したクラシックタイプということでしたが、樽のほのかな香りが、う~~ん、何とも言えず、深い味わいです。


kurodaが行く

日本で造られたスパークリングワインが飲めるなんて、ちょっと感激でした。


続いて、白ワイン。ソーヴィニヨンブラン。



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立って、お話してくれているのが曽我さんです。テーブルを周りながら、栽培方法から熟成方法から、最近の傾向から、私はほとんど内容を理解できていませんが、芳醇な香りがして、ワインが美味しいことは間違いなく、伝わりました。



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ワインに詳しくない私が、ワインを紹介すると墓穴を掘るので、さらりと~。


バルベラというイタリアで古代の品種だそうですが、日本ではこの小布施ワイナリーさんだけが造っているのだそうです。


イタリアのワインに詳しい方たちが参加していましたが、「日本のバルベラが飲めるなんて!」とおっしゃっていました。貴重なんですね。


酸味の強いワインだそうですが、うん、その酸味がすごーく美味しい。酸っぱいって思うけど、全然嫌な酸っぱさじゃない。



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赤ワインは、09 ヴォルプチュー。「官能的」というフランス語だそうです。


ブドウの皮に住む天然酵母を使用して造られたそうで、エロティックな香りのするワインが出来上がるそうです。


エロティックかどうかはわからないのですが、こちらも深~い味わいを感じました。


そして、特別に酒屋さんから提供していただいたという2003年ものもメルロ。


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これを参加者の一人、オステリア・ガッドのオーナー・ソムリエの成澤さんが、デキャンタしてくれました。



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は~~、味が変わるってこういうことを言うんですね。


まろやか?な味わいになっていました。


食事もオーガニックのお店をいつかやりたいというジュレ・ブランシェのスタッフの方が美味しい料理を作ってくださり、



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チーズソムリエであり、チーズ・シェバリエの霜田さんセレクトのチーズが当たり前ですが、すごく美味しくて・・・。



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白カビ(仏)、青カビ(東御市)、シェーブル(仏)、ウオッシュ(松本市森)、ハード(伊)



ワイン会なんて、ほとんど参加したことのない私でも、霜田さん、曽我さん、スタッフの方のお人柄というか、温かなおもてなしで、とっても心地良い時間を過ごさせていただきました。



食とちゃんと向き合っている人って、正直な人が多いな~と思うのです。


雑誌のインタビューでも、曽我さんは、「ここから出すのはぶどうの実だけで、剪定した枝も細かくして、土に返す」と語っていました。「森のような土に農薬は必要ない」「健全な土は、害虫のリスクも少ない」とも。


それがどれだけ、大変なことかが、わかるので、本当にすごいな~と思うし、曽我さん自身の自分をごまかしたくない、ワインに嘘をつきたくない、というそんな誠実な想いが伝わってくるのです。


カリスマみたいな存在になっているのに、凄くフレンドリーで、「畑にもいつでも遊びに来て下さい!」と言ってくださる曽我さんに、心酔してしまいました。


「本物はえらぶらない」


私の勝手な判断基準ですが、本物を追求している人は、苦労や大変な思いをしている分、懐が大きいような気がします。


通ではないので、ワインの価値を語ることはできませんが、造り手の想いが伝わるワインだということはわかりました。


ワインに強くない私が、あんなにたくさん飲んでも悪酔いしないのもすごい!!と思ってしまいます。



ぶどうやワインづくりにも温暖化の影響は顕著で、ますます大変な状況ではあるようですが、長野を中心に頑張っている醸造家さんたちの話しを聞いていて、久々に元気をもらったことは言うまでもありません。


今の一歩は10年先の未来に繋がっているんだな~と、曽我さんの話を聞いて思い、今をちゃんと生きることが、未来を作っているのだということも改めて感じました。


夢のようなワインを10年かけて作ってきた曽我さん。


明日への希望に繋がりるワイン会でした。