平泉が世界遺産へ~この時期だからこそ、喜びもひとしお。
ユネスコが定義している世界遺産とは、
「地球の生成と人類の歴史によって生み出され、過去から引き継がれた貴重なたからものです。
世界遺産にはさまざまな国や地域に住む人びとが誇る文化財や自然環境などがあります。
なかには人類の残酷な歴史を刻むもの、また戦争や自然災害、環境汚染などにより危機にさらされているもの
も含まれています。それらは国際協力を通じた保護のもと、国境を越え今日に生きる世界のすべての人びとが
共有し、次の世代に受け継いでいくべきものです」
次の世代に受け継いでいくべきもの。
今回の東北大震災を体験した東北、そして平泉は、現在の状況に疑問を投げかけ、再生していく姿は、歴史にも
大きな影響を与えていくんだろうな。
このユネスコがやっている活動の一つに、ユネスクスクールの普及がある。
といっても、今やっている仕事の関係で、初めて知ったのだけれど、今や世界180カ国で約9,000 校が加盟して
いるそう。
4つの基本分野として、
1.地球規模の問題に対する国連システムの理解
2.人権、民主主義の理解と促進
3.異文化理解
4.環境教育
を柱に教育プログラムが出来ているそう。
詳しくは、日本ユネスコスクール を見てください。
この日本ユネスコスクールの発祥の地がなんと、気仙沼なんです。
そんなこともあり、加盟校は、東京より、宮城の方が多い。
震災以降、教育の大切さを改めて痛感しています。
こういう現状を子どもたちにどう伝えていくか、社会が、世界がどう進んでいくのか?
これらをしっかり教えることが、未来の日本を支える原動力を育てることに繋がるように思います。
気仙沼の担当者とも電話でお話させていただきましたが、そもそも一人の先生の熱意から、
スタートしているようです。
そして、それを応援する行政機関、大学があり、気仙沼はユネスコでは有名な場所。
日本を飛び越えて、いろいろな支援が集まる東北。
10年後、20年後の日本を引っ張っていくのは、東北なのかも。
本当にそんな気持ちがしています。
国際的な視野や平和で持続的な社会を作り上げる基礎を学んでいる子どもたちのことを聞き、嬉しくなると同時に、テレビで映し出される東北の子どもたちの笑顔にその強さも垣間みたり。
それに比べて、東京どうよ?
ちょっと心配になってきました。伝えるべきことをちゃんと子どもたちに伝えられているかな?
持続可能な社会を提言できるのかな?
今、大きな命題を突きつけられている気がします。
首都の名に恥じないように、いろいろなことを見つめなおす時に来ているのだな~と思います。